Vol.684 Gジィさんのコリドー街凸撃潜入ナンパルポ(後編) - ハプニングバー

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ColumnGジィさんの独り言
 

Vol.684 Gジィさんのコリドー街凸撃潜入ナンパルポ(後編)

【第三章】

センセイは

「ツァルガイニック効果」攻撃を、

Gジィさんは

「バーナム効果」攻撃を試行!

 

銀座コリドー街の中央あたりにある

スペインバルの外で

 

「アイコス」

 

…を吸っていた20代後半らしき女性二人

その店内に連れ込み、

 

「合同飲み」

 

…へと持ち込むことに成功

 

だがしかし! さっきから

盟友である脳外科医の先生

ほとんど会話に参加せず、

女性からの問いかけに

最低限の相づちや文言

返すだけ…。

 

せっかくコッチが一所懸命しゃべって

場を盛り上げているのに…

 

「なんて協調性の

ない男なんだ!?」

 

…と、軽い苛つきをおぼえましたが、

約30分後──

Gジィさんやっとは気づいたのです。

 

そう! センセイは、まさに今

 

「脳科学的に、人間は秘密めいているモノ、自分の許容範囲を超えているモノ、始めて出会うモノに興味を示す習性があるんです」

 

 

…といった

 

「ツァルガイニック効果」

 

…を実践している真っ最中だったのであります!

 

さらには、その効果を応用した

 

「相手に極力正体を掴ませないよう、

弾みかけている会話をあえて強制終了」

 

…してみたり…と、

 

「司会進行役」

 

…はGジィさんに丸投げしながら、

じつによく計算された

 

「1ミクロンも

無駄のない動き」

 

…で、女子たちのハート

じわりじわりと鷲掴んでいるのです。

 

「お医者さんなんですか?

なんのお医者さんなんですか〜?」

 

「ん? 脳外科医」

 

「それって、人の頭を

切って開けちゃうんですか〜?」

 

「うん。何百体も何千体も」

 

「すご〜い!」

 

「ところで、キミは

どんなお仕事をしてるの?」

 

…なんて具合に、であります。

もちろん、

 

「『一枚の紙切れにあらゆる情報が詰まっている名刺』の交換も『持ってないから』とやんわり拒絶!

 

なかなかに如才がない──このままだと

全部持っていかれてしまう…!!!

とっさにセンセイから昔、伝授してもらった

 

「誰にでも該当するような曖昧で最大公約数的な性格をあらわす

記述を、自分だけに該当する性格だと捉える心理学現象」

 

…とされている

 

「バーナム効果」

 

…がGジィさんの脳裏をよぎります。

 

相手の見た目や第一印象と正反対のことを言えば、

人間は必ず対極する二面性を持っているため、

 

「そんな風に

言われたの初めて!

このヒトは

アタシのことを

ちゃんと見ている!!」

 

…と、勝手に錯覚してくださる

一発逆転の荒技です。

 

「ちょい派手め」な二人組の、

 

「よりちょい派手め」

 

…で一見、男友だちも

たくさんいそうなほうの女性にこう振ってみる。

 

「◯◯ちゃんって…

いかにも彼氏ができたら

一途っぽいもんね」

 

…と、あっけらかんに。

 

「意外と一途っぽい」

 

…ではいけない。弱すぎる

 

「いかにも〜」

 

…が重要なポイントであるのは

申すまでもありません。

 

効果はてきめん! 

 

「でしょ〜?

アタシ、好きになったら

そのヒト一筋になっちゃうから、

たまに重いって

言われるんですよ〜!」

 

「やっぱり〜?」

 (※↑「やっぱり」も重要なポイント)

 

「しょっちゅう飲みに

行ったりしてるから、

誤解され

やすいんですけどね〜!」

 

…と分断に成功する。

 

「もしかしてボク…

今モテてます?」

 

こうやって、

 

「なんでも好きなもん注文して!」

 

「シャンパン

(※正確にはスパークリングワイン)

ボトルで空けちゃおっか!?」

 

…と、調子付きながら、

散財を積み重ねていく

二人なのでありました…。

 

【第四章】

「食い逃げされてもいいや…」と

無償の愛を最後まで貫く!

 

終電を気にしはじめた

彼女たちとの別れ際も…

まことに潔(いさぎよ)いものでした。

 

「モテないおじさんの3つの傾向」

 

…として、センセイが挙げる

 

・くどい

・目線が定まらない

・見返りを求めすぎ

 

…を肝に銘じ、最後の最後まで、

どんなに酔っぱらっても

彼女らの胸元までは目線を落とさず

集中して鼻あたり

凝視し続けるよう努力しました。

 

会計オール我々持ちで、仮に

 

このまま

食い逃げされても

楽しかったから

それはそれでいいや

 

…と、あっさりリリース

 

「無償の愛」

 

…を貫きました。

 

すると…この日つくった

グループLINEに翌日、

相当な高確率

次回へと繋げられる香りのする、

 

「丁寧なお礼メール」

 

…が届いておりました。

 

【後日談】

 

グループLINEを駆使して、

他の男性メンバーに、

自分がタイプな女性との

デートが実現するよう

フォローを入れてもらう、

 

「直接本人から伝えるよりも、第三者を介して伝えたほうが、

より影響力や信ぴょう性が増す脳の習性」

 

…を利用した

 

「ウィンザー効果」

 

を試すことは、残念ながらできませんでした。

 

なぜなら、センセイがグループLINEに

全然参加してきてくれないからであります。

 

「すわ! 抜けがけか!?」

 

だとすれば、やはりこの脳外科医のセンセイ

とんでもなく油断のならない男ですな!?

ならば、ぼくも姑息に抜けがけて、

今日から

 

「個人攻撃」

 

…へと移行しますんで!!!

 

こんな風に

 

「男同士の友情と結束」

 

…は、脆(もろ)くも

崩れ去っていくのでありました。

 

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 以上、このたびは

「コリドー街」が舞台…とは言え、

ここ“ハプバー”でも十分に活用できる

 

「ナンパテクニック」

 

…も、随所に散りばめられている…

(と思う)ので、

『アグリーアブル』マニアの殿方たちも

絶対必読…なんであります!

 

(了)