Vol.15 「ヤリマン」という蔑称についての考察
「ヤリマン」なる言葉を、今でもたまに耳にします。二昔ほど前には「サセ子ちゃん」(笑)なんて呼ばれ方もありました。
「誰とでもセックスしてしまう女性」的なニュアンスで、どちらかと言えば蔑称的に使用されている印象があります。しかし、大雑把にヤリマンとは「積極的ヤリマン」と「消極的ヤリマン」に分類され、強い性欲より、むしろ「一人でいるのが淋しい」だとか「宿がない」だとか、単純に「断るのが面倒臭い」…などの動機で、すぐヤラせちゃう女性が「消極的ヤリマン」。いっぽう、溢れんばかりの性欲と、セックスに対する好奇心の旺盛さゆえ、ついついいろんな男と“試したく”なるのが「積極的ヤリマン」──そして、ぼくは前者の「消極的ヤリマン」を安易に「ヤリマン」と呼ぶのはおかしいのではないか…と思うのです。
数年前、みずからを「ヤリマン」を公言する、AV女優のRさんとお話しする機会があったんですけど、彼女もぼくのこうしたロジックにある程度賛同してくださった様子で、「アバズレ(=消極的ヤリマン)」と「ビッチ(=積極的ヤリマン)」をひとまとめにした存在が『ヤリマン』と一般的には呼ばれるのでしょう、なので私は正確には「ビッチ」なのです…と、自身の持論を展開してくれました。
「たぶん男側からすれば、誘いやすいのは消極派の『アバズレ』なのでは? すぐ空気に流されるし、男への依存心も深いため、都合のいいとき、男がヤリたいときに誘えば、すぐに乗ってきちゃうから、何回でもデキちゃうし…」(Rさん談)
また、「アバズレ」に反して「ビッチ」は「意外と男を選ぶ」と、リズさんは警告します。
「私もそうなのですが(笑)、友だちのビッチは『こういう顔じゃないとダメ』だとか『こういう性癖のあるヒトじゃないとイヤ』だとか、容姿からセックスメニューに到るまで、けっこうワガママな条件を挙げるコがほとんどだったりします。ヤリマンのフレコミを聞いただけで安易に攻めたら、こてんぱんにやられ返される危険性もありますね」(Rさん談)
ことビッチにいたっては「このコ、どういうコなんだろう?」「どんなセックスを好むんだろう?」……と、鋭い観察眼を持って接しながら、そこで到達した“正解”を、相手の満足がいくようプレゼンする能力が勝負の鍵となるわけです。
では最後に、Rさんから「積極的ヤリマン=ビッチ」の見分け方を伝授していただきましょう。
・露出の多いファッション、あるいは身体のラインがハッキリしているファッションをしている女性
・話しかけたら目をジッと見て語る女性
・仕事を頑張っている女性
アバズレを口車に乗せ、不毛なマグロセックスを“おこぼれ頂戴”するのではなく、誠意と知力を惜しみなく注ぎ込んでビッチ、“真のヤリマン”を口説き、奔放で充実したセックスを心ゆくまで楽しんでみませんか?