Vol.106 ダイエットについて(後編)
ダイエット術は、どれもこれも推奨の声がある反面、
大なり小なり医学的見地から異論も出てくるのが世の常です。
たとえば「炭水化物オフ」。たしかにダイエット効果は確実にあるのですが、限度を超えると身体の別の部分に支障も生じてくる…。そういう“ヤリ過ぎ”に対する警鐘が“反論”というかたちで出てくるのでしょう。
しかし! そんななか、前中編にも登場したプロダイエッターさんが今回オススメするダイエットノウハウは「100%正しい!」と断言できるのだそう。なぜならこのノウハウは、従来の無茶だったり怪しかったりする有象無象のフィジカルな改革法ではなく、環境に関するシンプルな意識の変化を促しているからです。もちろんリスクもゼロ!
では、さっそくその「一分のスキもないノウハウ」をご紹介します。
「ダイエットを一人ではやってはダメ!」
え? それ…だけ!? はい。それだけです。ただ、コイツを実践できていないヒトは殊のほか多いようで…。とくに女性はダイエットしていることを周囲に隠したがる習性があるらしく、なかなか「それだけ」を貫きとおすのがむずかしい…とのこと。ライ◯ップのようなマンツーマン式のダイエットに人気が集まるのも、こうした傾向のあらわれなのではなのかもしれません。
「一人でやっちゃダメ」ということは、とどのつまりが
「ダイエット仲間をつくりなさい」
…ってことです。そして、その“仲間”は、会社の同僚でもプライベートの友人でも、誰だってかまいません。では、次にダイエット仲間をつく6つのメリットを、以下に挙げてみましょう。
(1)仲間がいるとライバル心が生まれる
(2)自分の食事量が意外に多すぎたことに気がつく
(3)仲間が痩せていくプロセスをサンプルとして参考・励みにし合える
(4)自分が知らなかった情報・注意点を入手できる
(5)同じメニューを共有すれば、より結束力が生まれる
(6)マンツーマンだとすぐサボってしまうけど、「チーム」を組めばやらなきゃいけない感が芽ばえてくる
なにか一つスポーツを覚えるなら、
通信教育より部活のほうが断然上達も早い
のと同じ…ですよね?
なかでも重要なのは(2)! 理由は、ダイエットを志すヒトたちは、自分が普段食べている量が他の人たちの平均よりも多いのか少ないのかを案外把握できていないからです。
自分が食べた内容を書き出すことで、無意識に摂っていた間食などの食材を自覚し、肥満に繋がる食生活のパターンを戒めるダイエット術を「レコーディングダイエット」と呼びますが、これは仲間とデータを比べ合ってこそ、はじめて効果が生まれるわけで、一人でやっても自己満足で終わってしまい、あまり意味はありません。
あと、(4)は一見ネットなどでも簡単に入手できる気もしますが、昨今ネット上では情報があふれすぎていて、個人のなかで処理しきれず、結局は有効利用できないケースが多かったりします。だから、いっそ耳を傾けるのを仲間間の口コミだけに絞ったほうが、最短距離でダイエットができるわけです。
また、「間食を誘われたときの断り方」や「外食時のメニュー選び」といった“レアなノウハウ”も口コミならでは…。このようにして情報量を精選したり、前述した「レコーディングダイエット」を成功させるためには、「ダイエットチーム」を結成し、各人のデータを把握しつつ、(5)の「同じメニューを共有する」ことがポイントになってくるのです。
以上、「ダイエットが今一つ上手くいかない」と悩むあなたは、一度思い切ってその実情を友人なり社内の同僚なり“ハプバー”仲間なりにさらけ出し、共に団結し合い、一つのゴールへと向かってみてはいかがでしょう?