Vol.118 パトラッシュ男子
とある女性向け恋愛系ネットメディアが、
「コロナ禍以降、女性が求める理想の男性像が激変しています。
今まではイケメンやお金持ちがモテていましたが、その勢力は弱まりつつあります」
…との冒頭ではじまる記事を配信しておりました。
そして、同記事によると、
その代わりに台頭しはじめてきたのが
「寄り添い男子」
…なのだと言います。では、「寄り添い男子」という名の男子とは、一体どーいう男子のことなのでしょう?
同記事曰く、「人に寄り添うことができる男子=寄り添い男子」とは、
「ただそばにいて話を聞いてあげたり、
相手がつらいときに何も言わず
そばにいてあげることができる男子のこと」
…を指すらしく、コロナ禍で世界中の人々が低いテンションで行動を控えめにしている昨今だからこそ、余計なことは話さず、休日に「どこかへ行こう」などと言い出したりもせず、静かに一緒に過ごしてくれる男性が貴重…なのだそう。
一見「イケメン」や「お金持ち」よりはずいぶんハードルが低い印象ですが、じつのところ、こうした“寄り添い”の姿勢をナチュラルに振る舞える男性はそう多くない…と同記事は分析します。
「自己主張を一切せず、相手を全面的に受け入れる」という、例えるなら「フランダースの犬のパトラッシュ」のようなキャラになるには、男性側に相当の忍耐強さが求められるからです。あと、ぼくなりの追記をするならば、
・相手の感情の機微を正確に察知する洞察力
・その場その場の空気を
敏感に読み取る反射神経
・相手の行動に合わせることができる、
ある程度の時間的余裕がある
…といった資質をも要するのかもしれません。そりゃあ、そう簡単には見つかりませんわ! ここまで仙人レベルに老練しきった男子なんて……。
ただ、そんな自身の存在感をフレキシブルにコントロールできる(願わくば適齢期の)男性がもし実在するんだったら…このご時世においては最先端を行く「モテ男子」として重宝されるのは間違いなく、決して“ハプバー”でも例外ではなく、引っ張りだこ状態となるのは火を見るよりも明らかです。「間違いない」だけに「寄り添い男子」という、やや弱めなネーミングが今回、ちょっぴり残念でならない…ってなわけで、
「半透明人間男子」
「エア男子」
「けむり系男子」
「観葉植物男子」
「地蔵男子」
…モロモロと、あれこれ考えてみたんですけど、イマイチどれもしっくり来ない…。エラそうなこと言っちゃってすみませんm(__)m
いっそ、まんまの
「パトラッシュ男子」
…でいいのでは…って気もするのですが、いかがでしょう(笑)?