Vol.122 赤ちゃんにも敬語?
「2ちゃんねる」の開設者で「ニコニコ動画」の元管理人でもある「ひろゆき」こと西村博之さんが、とあるネットメディアでで
「職場の人間関係におけるいくつかの地雷」について語っていました。
その「地雷」のなかから一例を挙げると、
「新しく職場に入ってきた新入社員」。ひろゆき氏曰く、
どんな職場にも新人はいて、どんな人にでも「新人だった頃」はある。
しかし、時が経つにつれて、(新人だった)当時の記憶は薄れてしまい、中堅やベテランになる頃には、すっかり偉そうになってしまう人が多い。
しかし、“先輩”は「先にそこにいるだけ」で、「先にいる」から仕事を覚えている。それを勘違いして「自分のほうがすごい」と思い込んでしまいがち。
いっぽうで、新人はみるみる仕事を覚え、どんどんと成長する。先輩であるあなたを追い抜いてしまう可能性だってある。
「こんなこともできないのか」と新人を虐めるのは、虎の赤ちゃんをいじめるようになもの。赤ちゃんの頃は「猫と変わらないじゃん」と思っていても、成長して立派な虎になったら絶対に歯向かってくる。そういう想像力が働かない人が不思議でならない。
…とのこと。したがって、ひろゆき氏は
どんな人に対しても「敬語」を
使って「さん」付けで接する
…のだそう。相手が新入社員だろうが学生だろうが同様。初対面ならなおさら。「この人、仕事できるのかな?」みたいに微妙なケースでも例外じゃない。人はある時に急成長するもので、急成長して将来偉くなった人が大きな仕事をくれることだってあり得るから…なのだと言います。
さまざまな“リスク”を最小限にまで削った、じつに
慎重なロジックだと“いつもながら”感心しちゃいました。
かくなるぼくも年下・年上は関係なく、初対面の人には必ず敬語&「さん」付けしちゃう派で、3歳児でも下手すりゃ赤ちゃんにでも、基本は敬語で話しかけます。
ぼくは子どもがいないので乳幼児の“扱い方”がよくわからない…ってえのもあるのだけれど、原則としては
「子どもも一人の人間として
人格を尊重する」
といった平等の発想が根底にあり、だからなのか、私は子どもに対する態度はぶっきらぼうであるにもかかわらず、案外“彼ら彼女ら”から好かれたりもするんです。
ただ、ひろゆき氏が先述した戦略的なものでも、今さっき私が申したような綺麗事でもなく、敬語ってヤツはなによりも
「これ以上、私の深い領域に
踏み込んで来ないでください」
…といった、シールド的な機能を果たしてくれることが、ぼくにとっては大きかったりします。
仕事以外では関わりたくない人と一定の距離を保ちたいときは、とりあえず敬語を使ってりゃいい──誰にでも敬語を使う癖をつけておくのは、とにかく楽チン!
でも、そんなことを言ってるから、もっとプライベートでも距離を縮めたい相手と対峙したとき、敬語のくずし方やそのタイミングに苦心してしまう──ここ“ハプバー”でも、フレンドリーを振る舞うことができず、お目当ての女性をリリースしてしまうことも多々あったりして…。まさに敬語使いは諸刃の剣なのです。
もし、同じような悩みをお持ちのあなたは、前にぼくがアップしたコラム『vol.94 ハプバーでの会話で敬語をくずすタイミング』を、ゼヒもう一度読み返してみてくださいm(__)m