Vol.131 令和版・いいオトコ
ネット版の『LEON』が
「令和版のいいオトコ論」ってヤツをブチかまし、その「5つの特徴」を挙げておりました。
ぼくは本コラムのvol.6〜vol.7でも書いたように、
「ちょいワルおやじ」なるスローガンを根幹とする中高年に向けたモテマニュアルは、結局のところ
「カモにしかなれない
不良を気取ったお人好しな
おじさんを量産するだけ!」
…だと、事あるたび執拗なまでに『LEON』を集中攻撃してきたわけでありますが、今回の「いいオトコ論」に関しては、
悔しいけど(笑)、なかなかにうなずけるくだりが大半だったので、今日ははその「5つの特徴」を以下に紹介し、ぼくなりの“納得度”をそれぞれにミシュラン方式で採点してみましょう。
・令和のいいオトコは「マルチでオタク」
[納得度:★★★★]
現代の「オタク」とは「自分に関心のあることだけに集中して能力を発揮する」という意味で、能力のある人ほどオタク(=専門家)化がすすみ、好ましい評価を得られるようになっている…とのこと。これはぼくもまったくもってそのとおりだと思います。そして「オタクな分野」は、できれば複数あるほうがモアベター(←死語?)なのは申すまでもありません。
・令和のいいオトコは「あえてのミステリアス」
[納得度:★★]
なんでも発信できるからこそ、あえて自己情報の公開は最小限にして「ミステリアス」を演出せよ…とのこと。理屈はわかりますが、目新しさは正直あまりない…かも?
・令和のいいオトコは「美をもって高きを目指す」
[納得度:★★★]
昨今は、若い世代を中心に男の美容意識がぐんと高まってきており、「美しさ」はもはや男女の性別を超えた共通の目標として意識されている、中高年もうかうかしている場合じゃない…とのこと。別に大枚を叩いて美容整形外科に通い、AGA治療や全身脱毛やボトックス注射までする必要はありませんが、加齢するごとに“不潔さ”はあらゆるパーツから滲み出てくる…という事実を鑑みれば、可能な範囲での美容対策は行うべきだ…とぼくも思います。
・令和のいいオトコは「インテリジェンスこそセクシー」
[納得度:★★]
ここで言う「インテリジェンス」とは「単なる学力ではなく、人生をより楽しむための知恵と知識」のこと…なのだそう。さらには「セクシー=性的魅力=生存競争において、より有能だというアピール能力→現在では“稼げる”という結果に直結する知的能力」といったロジックも展開なされていました。ちょっと概念的に曖昧すぎて、“アドバイス”としてはリアリティに欠ける?
・令和のいいオトコは「軽やかにちょいダメ」
[納得度:★★★★★]
コンプライアンスに対して敏感すぎる今の時代だからこそ「少々ダメなところもあるけれど、そんな自分を包み隠さず飄々と本音で生きている人」のほうが希少で魅力的…とのこと。これは猛烈に同感! 実際、ぼくの周囲でもスペックが均一的に高い水準に達しているオトコより、なにかが決定的に欠落していて、そのぶん“長所”が相対的に際立っている男のほうが圧倒的にモテています。一見、完璧(風)なオトコって、深く付き合ったらすぐモラハラに走りそうだし…?
以上、
「これらの特徴をオールクリアできる
ようなオトコだったら、
合コンだろうが“ハプバー”だろうが、
令和じゃなくても平成だって昭和だって
モテてたんじゃないの?」
…とは一応ツッコミを入れておきましょう。ちなみに、ぼくは少なくとも「ダメオトコ」ってとこだけはクリアできている自信はあります! ただ「軽やか」「ちょい」という度合いには、まったく自信がありません…!!