Vol.231 続「天然」という形容について
かつて『アグリーアブル』に寄稿しているvol.62のコラムで、
「天然」なる形容についてアレコレとtr書いた記憶がありますが、とある、有名な夕刊紙が運営している女性向け恋愛サイトが、
「天然」と呼ばれる
女子には2種類ある!
…みたいな主旨の、なかなかに興味深い記事を配信おりました。さっそくその「2種類」ってヤツを、以下にまとめてみましょう。
・「天然」と呼ばれる女性には「ニセ天然」と「本物の天然」が実在する…らしい。
・「ニセ天然」とは、たまにドジをしたり、意味不明な発言を“してみたり”はするものの、人に嫌われたり、ドン引きされたりするほどの天然ぶりは見せないように調整できる人のこと。
・対する「本物の天然」は、そういった損得の計算が一切できず、環境や人を選ばずに周囲とズレた言動を“してしまう”人のこと。
・実際にモテる「天然」は「ニセ天然」!
・「ニセ天然」は他人から「天然だよね」と言われたら「計算どおり」と“してやったり感”が生じるせいか、まんざらでもない表情になるが、「本物の天然」は自分のことを天然だとは思っていないためか、全否定してくる。
・「ニセ天然」は仕事ではミスをしないが、「本物の天然」は仕事でもミスをしがち。
・「ニセ天然」な女性は同性のあいだでは比較的しっかりしているが、「本物の天然」な女性は時も場所も(性別を含む)人も選ばず天然ぶりを発揮する。
さすが、「日刊ゲン◯イならではの鋭い視点と切り口はそのままに、豪華な執筆陣、長年培ってきた編集ノウハウをふんだんに駆使する」とうたっているだけあってか、いささか男性目線的ではあるものの(笑)、ぼくが先日に展開した「天然論」をもきちんと押さえてくださっている、「天然」なる形容を深掘りした納得の内容ではないか…と、
ちょっぴり感激しちゃいました。
さらに、その記事中には
「本物の天然」な女性には、自然と周囲に「この子、大丈夫かな?」と本気で心配してくれる人が集まってくるが、「ニセ天然」な女性は、基本的な部分はクリアしながら天然のいい部分だけを得ているため、周囲に本気で心配する人が集まることはない。
…との指摘も。この定義が仮に正しいのなら、
「実際にモテるのはニセ天然」との結論はやや説明不足で、より精度の高い表現をすると、
「ニセ天然は広く愛され、
本物の天然は深く愛される」
…ってことになるのかもしれません。
いずれにしろ、もしアナタが「天然好き」を自認するならば、「天然」という言葉が醸すぼんやりとしたイメージを一度払拭し、自分はどのタイプの「天然」を好んでいるのか…じっくりと見つめ直してみる必要があるのではないでしょうか? ここ“ハプバー”においても「ニセ」か「本物」かはともかくとして、「天然」っぽい女性は確実に少なからず存在しますしね?