Vol.234 「普通の人」について
とある女性向け情報ネットメディアで「恋愛婚活コンサルタント」の肩書きを持つ、とある女性が
「普通の男性」
…について、自身の考えを語っておられました。
そのコンサルさんのもとへと婚活の相談に来たMさん(仮名・36歳/女性)は、
「元カレは結婚の話をしようとしても向き合ってくれなくて。(中略)だから、話し合いたい問題があるときにうやむやにしないで、ちゃんと向き合って二人で話し合える人が理想です。フィーリングが合って、優しくて、ちゃんと結婚するつもりでいてくれて、最低限度の清潔感がある普通の人がいい」
…という“条件”を提示する女性──そのコンサルさんが
「最低限の清潔感って?」
…と尋ねたところ、Mさんは
「太っている人は無理なんですよね。今までそういう人と付き合ったことがないし。髪もあったほうがいい」
……との回答を。しかし! そのコンサルさんは、そんなMさんにこんなダメ出しをします。
「Mさんの希望は『普通の人』じゃないですよ。(中略)30代だとだいたい3人に一人ぐらいが肥満。30代後半からもっと肥満率は上がって、40代だと4割が肥満ですよ。髪に関しても30代で4割ぐらい、40代だと5割ぐらいの男性が薄毛で悩んでいるみたいですよ」
じつに鋭い忠告だと感心しちゃいました。「普通の人」を明確に定義づけるのは、掘り下げれば掘り下げるほど難解さを増し、もはや
それは哲学的なテーマですらありうるのですが…まあ、ここではざっくりと「過半数以上をキープ」、つまり
「5割以上実在する人=普通の人」
…と、定義してきましょう。試しにたった今、この原稿を執筆している某喫茶店から見える、歩行中の30代後半〜40代(風の)男性をランダムに10人観察してみたら…
「太っていなくて髪の毛もちゃんとある人」は、3人しかいませんでした。そのコンサルさんが指摘するとおり、Mさんの“条件”をクリアできる男性は、あんまし「普通」じゃなかったわけであります。
「太っていて髪がない男性は無理!」
…と、頑(かたく)なに言い張るのは別にかまいません。ただ、そこを絶対に曲げたくないのなら、
自分は普通の人を望んでいない→
理想が高い=
当然のこと理想の人と
出会える確率も低くなる
…という現実をも同時に自覚すべきなのではないでしょうか?
もちろん、ここ“ハプバー”において「今宵のパートナー」を探すときも同様! 相手の好き嫌いを高いべレルでキープしたいのなら、おのずとより親密な関係を築く確率もぐんぐん目減りしていくいっぽう…ってことですね。