Vol.249 困った質問
わりと前のことですが、『人志松本の酒のツマミになる話』で、
「女性から困った質問を
された場合の対処法」
…なるテーマに対し、松本人志さんをはじめとする出演者らがアレコレと持論を展開しておりました。
「女性からの困った質問」とは、たとえば
「ショートヘアとロングヘアどっちがいい?(=どっちが私に似合ってる?)」
だとか
「(洋服の色は)白と黒、どっちがいい?(=どっちが私に似合ってる?)」
…といった類(たぐい)のもの──ここ“ハプバー”における
雑談タイムでもしばしあり得るやりとりなので、いまからの話はしっかりと頭に叩き込んでおいてください。
ちなみに、松本さんは
「AとB、どっちがいい?」と問われて、オレがAだと思ったときBって言うと、向こうはだいたい納得するのよ。「スカートとパンツ、どっちがいいと思う?」って、オレはスカートと思っても「パンツやな」って言うと、「だよね」ってなるから。思っている逆法!
…と主張していましたが、正直Gジィさん個人としては、あまりピンと来ませんでした。それよか、ぼくが
「わかる〜!」
…と猛烈に同感できたのは、共演者の一人であった狩野英考さんが「この方法だと誰も傷つかない」と提案していた
「意見直角曲げ法」!
(洋服の色について)「白と黒どっちがいい?」と問われたケースで、「絶対白のほうがいいでしょ。清潔感あるし清楚に見えるし、絶対白のほうが……こっち(黒)もありだな」って感じで…。
…みたいに、いきなり意見を急転直下させるわけです。
「コレって直角じゃなく180度でしょ?」
「白or黒の選択肢に赤とか黄色とかを唐突にぶっこむのが直角なのでは?」
…とのツッコミは入れたくなりましたが……また、番組中、他の共演者からも
「余計迷う」
「答えになってない」
…などの反論こそ飛び交ってはいましたが、ぼくは
「さすが、
かつては7股だか8股だかを
かけていたモテ男だけあるわ〜!」
…と、ついつい感心してしまいました。
じつは、ぼくもここ『アグリーアブル』に寄稿するコラムを執筆する際、けっこうこの技の応用形を使っていたりします。(※あとからバックナンバーをじっくりと読み直してみてくださいねw)
ポイントなのは、狩野さんの「意見直角曲げ法」は、巧妙に(?)場のお茶を濁しているだけで答えになっていない──結局のところは、
なにも意見していないというところ!
つまり、「女性から困った質問をされた場合」も「原稿でなんらかの見解を示さなければならない場合」も…大切なのは「自分の意見をはっきりと言うこと」ではなく、
「自分の意見を
はっきり言った風を
装うこと」
…なのです。間違ってます(笑)???