Vol.284 匂いフェチ - ハプニングバー

来店
予告
ColumnGジィさんの独り言
 

Vol.284 匂いフェチ

とあるラジオ番組に出演していた作詞家の秋元康さんとタレントの「こじるり」こと小島瑠璃子さんとの恋愛談義が、なかなかに面白かったので、今日はその一部を紹介してみましょう。

 

まず、秋元さんはかつて、とある女性と食事をする際に

 

「なにを食べたいか?」

 

…を尋ねたところ、

 

「コッテリしたもの」

 

…と返答され、職業柄なのか、その独特な言葉のセンスに大いなる魅力を感じたと言います。

 

コレは…めっちゃよくわかりますね〜! 

 

ぼくもこーやってコラムを書いていると、男女問わず時おりチョイスするワードが微妙に流行りや世代とズレているようなヒトに、ついつい興味を抱いてしまいます。「キュンする」のことを

 

「ジュンする」

 

…と言っちゃう女子とか、いまだ頑なに「六本木」のことを

 

「ギロッポン」

 

…とか逆さまにしちゃうオジサンとか(笑)……? ただ、決してウケなんぞ狙わずあくまでナチュラルに、当たり前のごとく使用することが絶対条件ではあるのですが…。

 

で、そんな秋元さんに、

 

「小島なんかもう24時間

一目惚れみたいな感じじゃないの?」

 

…と振られたこじるりさんは、すぐさま

 

「いやいやもう全然!」

 

と、アッサリ否定。

 

「私はなんかお話しして好きになることが多いので。でもしゃべっているときの空気感とか、何人かでご飯をしていて、その人との会話が心地良いみたいな…そういうのは誰にもありますよね」

 

…と、一目惚れから恋愛に発展することはほぼないことを明かし、その他の「男性に惹かれる要素」について、こう続けます。

 

「私は体臭ですかね。匂いフェチです。それ(体臭)がなんか自分のツボならなんでもいいんですけどね」

 

秋元「キミはね、動物なんだよ。やっぱり匂い…ジャ香みたいな、フェロモンみたいなものに反応するんだよね。理屈じゃないんだよね?」

 

「そう理屈じゃない! だから人に説明したりとかすごい苦手だし。だから『私はどうして好きなのか?』という話よりも、こんなことがあったエピソードトークしか秋元さんにはしない。『聞いてください! こんなことがあって〜』っていう感じで」

 

ぼくは

 

「むしろキツい体臭のほうが好き」

 

…といったたぐいのマニアックな匂いフェチではないのだけれど、五感のなかでは

 

嗅覚を刺激された事象が

もっとも記憶に長く残る

 

…という感覚は、たしかにあります。もう40年以上も前、

予備校時代に初キッスしたときの彼女が首筋につけていた淡いレモン(風)の香りのフレグランスは今でも鮮明に想い出すことができるし、30年ほど前に付き合っていた彼女の実家にはじめて招かれたときの、玄関の匂いも脳内でかなり正確に再現することもできる…。

 

ですが、

 

「じゃあ、具体的には

どういう匂いが好きなの?」

 

…と問われた場合、それを正確に描写できる人物なんて、いったい何人この世に実在するのでしょうか? だからこそ「匂いフェチ」を自認する者は、自身が好む香りをロジックに解説することができず、秋元氏のように

 

「フェロモン」

 

…の一言で片づけるしか、方法はないのです。

 

もちろん、ここ“ハプバー”においても匂いは、今宵の相手を品定めする際の重要なポイントの一つとなることは申すまでもありません。いかにもエロティックな気分になってしまう匂いを発散している男女っていうのは確実に実在します。しかし、実際的にはどんな匂いを身につけ、どうアレンジすれば女子を男子を虜にできるのかを解説する術は現在の科学と言語学では不可能でしょう。

ゆえに、

 

極力に清潔を心がけよう

 

…と、匂いを消去するほうにベクトルを向けたアドバイスしか、やはりぼくにはできないのです。

 

ちなみに、過去にぼくが交際していた女性の一人が、電車でたまたまとなり合わせになった男性のワキガ臭を敏感に察知し、

 

「なんかタマネギの匂いがする〜」

 

…と、ぼくの耳元でヒソヒソと伝えてきたことがあるのですが、その

 

「ワキガ臭=タマネギの匂い」

 

…という表現はかなり的確であって、ぼくは思わず

 

「この子…天才だ!」

 

…と、イッキに彼女の虜となってしまったのでありました(笑)。