Vol.286 真の「男女平等」について
とあるメジャー系ニュースメディアが、なかなかに興味深いことが書かれているコラムを配信しておりました。タイトルは
『「男性に高年収を求めないで」
女性も本気で価値観を
変えないと男女平等は進まない』
本記事の著者は、
「誰もが評価軸をアップデートすることが必要。特にカギになるのはアラフォー世代だ」
…と前置きしつつ、そのうえで「真の男女平等」を推進していくには、男性側だけではなく女性側も従来の価値観を本気で変えていかねば…と、釘を刺します。
今年6月に内閣府の男女共同参画局が発表した『男女共同参画白書』にもありますが、今も20代から60代のすべての年齢層で、3〜4割の女性が「結婚相手は自分よりも年収が高い方が望ましい」と答えています。まだまだ、男性、特に結婚相手に対して、高年収を求める女性は多い。
でも、「年収を上げなくては」となると、男性の側も、昇進の椅子取りゲームから降りることができなくなってしまいます。男性も、もっとそれ以外の活躍の方法を選択してもいいはずです。
こうした価値観というのは、本当に変えるのが難しい。(中略)(本記事著者も)女性と食事をしたときは「男性がごちそうすべきではないか」と思ってしまうし、「プロポーズは男性からすべきじゃないか」とか、「男性なんだからちゃんと稼がないと。強くないと」と思っているとことがある。そういった意識を変えていかないといけないと思っています。
「まったくもって
そのとおりではないか!」
…と、激しく同感しました。女性側が、
「私もそれなりに収入はあるから、一社会人として真っ当な年収程度さえ稼いでくれていたら、それで充分ですよ」
…と、心底から一言添えてくれただけで、男性側もずいぶんと
肩の荷が降り、女性への接し方も劇的に変化するはず…。ジェンダー問題に敏感な方々からよく標的になりがちな
「ミスコン」だって、批判するなら開催する男性側だけを攻撃するのではなく、それに嬉々として参加している女性側にもなんらかの問題提起を促さなければならないということです。
とりあえずは、結婚相談所や婚活アプリあたりが公開するプロフィールにお約束のごとく表記されている
「男性の年収欄」を撤廃しちゃえばいいのでは…と、ぼくは考えます。もしくは女性のプロフィールも「年収欄」の記載を義務付けするのでもかまわない。
男女問わず、より多く稼げる側が家計の中心を担えばいい──そんな発想が「当たり前」とならないかぎり、男女の社会的立場の格差は、いつまで経っても平行線のままなのではないでしょうか。そういう意味でここ“ハプバー”は、年収だの地位だとを明かすことなく一気に関係をを深めることができる、数少ない健全な場なのかもしれません。
あと、ついでに!
「年輩男性=お金持ち」
…というおじ(い)さん(逆?)差別も、Gジィさん的にはとっとと無きものとしていただきたい(笑)! そういう根強い
先入観が高年齢者を一般世間からつまはじいてしまうのです。
「アラカン世代が必ずしも
お金を持っているとは
かぎらない!」
…若い世代がこうカジュアルに見なしてさえしてくだされば、
逆に我々だって
「もっと頑張らねば!」
…と現役感をキープし続けることができる…んじゃないですかね?