Vol.297 ハプバーで「支配的なH」をする男
いつものようにネットサーフィン(※←死語?)をしていたら、
『彼の夜の行為がイヤ…
「やめて」って言ったら嫌われる』
…といったタイトルの記事に目を引き寄せられてしまいました。大雑把に説明すると、
彼氏がどんどん支配的なHをするようになって、ちょっと困っています(泣)。彼が好きなセクシー動画に出てくるHを真似しようとするんです。付き合ってすぐの頃は優しかったのに……(以下略)
…みたいな女性読者のお悩みに対し、識者として登場するメンタル心理カウンセラーさんがアレコレと解決法をレクチャーする…ような内容であります。そして、その「アレコレ」とは、かいつまんで説明すると、
男は意外と鈍いから、相談者が本気で嫌がっていることが伝わっていないのかも?(=「彼女も楽しんでくれている」と勘違いしているケースもある)
↓
基本、相手に「イヤ」とはっきり伝えるべき案件だが、その伝え方は配慮しましょう
↓
頭ごなしに「イヤ」と伝えてしまったら、彼が傷ついたり怒ったりするリスクもなくはないので、「イヤ」ではなく「こうしてほしい」と、ポジティブな表現に変えればうまくいく…かも?
…みたいな感じであり、回答の上には
「脈あり度:☆☆☆(※満点は☆5つ)」
…という謎のミシュラン表が添えられていました。
「(カウンセラーさんのアドバイスどおり
振る舞えば)関係修復できる確率が60%」
…ってことなんですかね?
では、コレを“ハプバー”での男女の営みに置き換えてみましょう。はい! たま〜にいますわな?
支配的なHを強要しがちな男って(笑)。
たとえば「◯◯◯」といった過激なプレイを強要してくる男に、それよりも比較的マシな「×××」といったソフトプレイを「こうしてほしい」と提案したところで、その彼は「強要すること」自体に欲情しているのだから、そう簡単には受け入れてもらえない気もしますが、
「オレの巧みな
トークのおかげで
相手がHに対して積極的に
向き合えるようになった」
…とでも、また「勘違い」してくれたら、事態は多少悪くない方向への軌道修正できる可能性だって、なくはない…のかもしれません。
ただ、ぼく個人の率直な意見を申せば、
セクシー動画(※←アダルトビデオ?)のあくまで観賞用のパフォーマンスの真似事を安易に再現することで満足感をおぼえるような、しかもそのプレイをなんとなく拒絶している女性を
「イヤよイヤよも好きのうち」
…と楽観的に解釈してしまうような、無邪気で感受性の乏しい男とは、
あまり深く関わらないほうがいい……と思います。
まあ、前出の相談者なんかは、そんな男でも別のなにか捨てがたい事情や長所があるんでしょうけど、むしろ“ハプバー”だからこそ、相手のパフォーマンスを支配する──イコール
イニシアチブを握るのは
女性側であるべきだ!
…とすら、ぼくは考えます。
「舐めて」とせがまれたらとことんまで舐めまくりましょう。
「舐めないで」と頼まれたら舐めずに違う工夫をしましょう。
NGのラインを設定するのは受け入れる側の女性であって、攻める側の男性であってはならないのです。
ところで、「支配的なH」って…なかなか耳慣れない言葉だったりしません?
大手のニュース系プラットフォームの(機械的な)検閲が激しさを増す昨今、配信側によるエロまわりの言葉のチョイスが、よりいっそうデリケイトな作業となりつつあるのはわかりますが、こうやって表現を回りくどくすればするほど、官能小説的な淫猥さは
増していくばかり……なのではないでしょうか?