Vol.308 【ハプバー会話術】聞き上手になるには?
とある、某お悩み解決系のネットサイトに、
内気で、なかなか人と打ち解けることができない自分の性格にコンプレックスを抱えています。(中略)どうすれば、器用に人付き合いができるようになるのでしょうか?
…みたいな相談を、とある一般女性が寄せていました。
そして、そんな相談者の悩みに対して、本コーナーのカウンセラー役を務めるヒトが、こんなようなリアクションをなされてました。
そもそも主語が無くても会話が成立する日本語を使う我々は、主語が必須な英語などを母語とする人々と比べ、「主張する力」が弱い傾向にあると私は考えます。
逆説的には、主語が必要な言語を母語とする人には「主張する力」が強い人が多いと言えるのかもしれません。
なるほど〜。じつに的確な分析ではありませんか! たしかにそー言われてみたら、そーなのかもしれないな……と納得しちゃいました。ただ、その後の
じゃあ、どーすりゃいいの?
…って部分が、いささか薄すぎてズッコケてしまいました。
「聞き役」に徹すること!
もう、散々出尽くしてきた模範中の模範解答であります!
120%間違っちゃいません。
まさに「大正解」だと言えましょう。一応、
相手が喜ぶ相づちや、絶妙に気の利いた相手を思いやる一言が言える技能を磨き上げてみてください。
…ってな風のことは書いてありました。
ただ、こうアドバイスされて
「はいわかりました」
…と、明日からちょちょいと矯正できるなら誰も苦労はしません。わざわざ他人に悩みを相談なんてしやしない。
そもそも「相手が喜ぶ相づち」や「絶妙に気の利いた相手を思いやる一言を考える」というのは、コミュニケーション術のなかでは
MAXレベルの高等テクニックであり、コミュ障に悩む人にそれを説くのは、
キャッチボールも
ロクにできない野球初心者に
フォークボールの投げ方を
教えるようなもの
…なのではないでしょうか。
ぼくも、本来的にはあまり「他人とのコミュニケーション」が得意なほうではない人間だったりします。が、この60年間で、何百何千もの有象無象な人たちとの交流を経て、後天的にコミュニケイト能力を「並の上」くらいまでには引き上げてきたわけです。
たとえば、相手がよくしゃべるタイプだと
「相づちは『はい』や『うん』…ほか音感を変えて…ときには『はいはい』『ほうほう』などとリフレインも加え、さらに、ときには無言で深くうなずくのみにとどめたり…とバラエティ感を演出し、文脈の区切りは『なるほどね〜!』で〆る」
…だとか、相手が寡黙なタイプだと、
「質問は一問一答の面接型ではなく、一つの質問に対する答えをより深く掘り下げていく」
…だとか、幾多の失敗から学んだノウハウも、それなりにはあります。
しかし、コミュニケーションにかぎらず、なにかのスキルを本気で
ブラッシュアップしたければ…地道な反復練習を積み重ねるしかないのです。
だから、ここ“ハプバー”で
イイ目に遭いたい!
けれど、会話が苦手なので
なかなか事が
思うように進まない…
…と、悩むアナタ! そんなアナタは、まず、
「相手の目を
きちんと見て
会話すること」
(※それがつらいなら
相手の鼻を見る)
…だけを徹底的に意識し、あと
「タイトな相づち」
…を入れるための訓練として、ぼくはドラムをはじめることを
オススメしたい。
そう! 相づちとはドラミングに例えるとフィルインのような
ものであり、結局はリズム感を鍛えることが
「相づち上手」への一番の早道なのです。
さらに、リズム感が良くなれば、必ずエッチも上達するもの
なのであります。