Vol.342 【ハプバーでの些細なトークネタ】最後の晩餐
「最後の晩餐」
…といえば、あのレオナルド・ダ・ヴィンチさんが、
イエス・キリストが死の前夜に12人の弟子とともにした食事の情景を描いた有名な絵画を彷彿させますが、
「人生の最後に
一品だけ食事ができるなら
あなたはなにを食べる?」
…といった究極の選択的なネタとしても、よく使用されるワードだったりします。
で、だいぶ前に放送された、とあるバラエティ番組で、
マツコ・デラックスさんも、ある食べ物への情熱について語るうちに、自身の「最後の晩餐」の一品を告白しておりました。その流れは、おおよそだと以下のとおりでありました。
「(私は)本格的インドカレーデビューが皆さんよりちょっと早くて。うちの地元(千葉市稲毛)は比較的インドの人たちが住んでる地区で、超近所にたまたまインド料理屋さんができたのよ」
(中略)「(そこで)はじめてナンを食べたとき、あの時点ではナンバーワンだったもんね。『こんなうまいものが世の中にあるんだ!』って。アホみたいにナン食いまくったのよ」
「私、(おいしい食材や料理の発見の)ほぼすべてが遅咲きなんだけどね、これ私かなりの自慢よ。小5でインドカレーのナンデビュー。時代を考えてよ、まだ昭和50年代よ? ある程度大人になると想像できるじゃん、予想してないものが来たんだから。“一反木綿”みたいなやつが来て、『これ、どうやって食べるんだ?』ってね」
「ナンにしよう私、最後に食べるもの。あの出会い以上の食べ物との出会いはないかも。いろいろ悩んだけれど」
ここまでの話を受けて、パートナーMCである有吉弘行さんは
「マジかよ〜!?」
…と大笑いしながらツッコんでいましたが、まあ、「人生の最後に食べたい珠玉の一品」なんてえのは千差万別──10人いれば、まさに10の料理への思い入れがあるわけで、そう考えれば、マツコさんの
「ナン」も充分に想定の範囲内でありましょう。
しかしながら、この「最後の晩餐メニュー」にも、
それなりの傾向みたいなものがあるようで、たとえば
「最後の晩餐」に関する、あるアンケート調査では、
1位:お寿司
2位:おにぎり
3位:ステーキ
4位:焼き肉
5位:ラーメン
…との結果が導き出された…と聞きます。
たしかに
「やっぱ日本人なら
こうなるよなぁ…」
…的な妥当な結果ではあります。が、「最後の晩餐」とまで
言い切ってしまうのだから、もう少々、詳細な想い入れは、おそらくそれぞれ各人、胸に秘めているのではないでしょうか。
たとえば、お寿司だったら「カツオの握り」だとか「中トロ」だとか「ウニ」だとか、ラーメンだったら「味源の味噌ラーメン・バタートッピング」だとか…。あと、ステーキじゃなくて「ビフテキ」だとか?
ちなみに、ぼくの「最後の晩餐」は2位の
「おにぎり」
…だったりします。だけど、具はマヨネーズをあえていない
シーチキンの塩むずび。海苔は最初から巻いてしなしなにしておき、それにほんのちょっぴり醤油をつけて食べる…コレを6つ食べてからこの世に別れを告げたい。「6つ」という数もポイント! 今だと糖質制限やダイエットを気にするあまり、せいぜい
3つまでしか食べることができないからなのです。
以上、食事メニューがないここ『アグリーアブル』においては、一見まったく縁遠い話題とも思えますが、コミュニケーションの入りとしては、案外悪くないネタだと思うのですが…いかがでしょう(笑)???