Vol.360 ハプバーでも好感度高し!?「エエ声」の重要性
お笑いコンビ『麒麟』の川島明さんが総合MCを務める、TBSで2021年の3月29日から放送されている朝の情報バラエティ番組
『ラヴィット!』が、じわじわとではありますが、視聴率を伸ばしてきているようです。
スタート当初は正直、
「大丈夫なのか?
この番組…」
…などと、他人事ながら若干心配はしておりました。
この時間帯の視聴者のけっこうな比率を占めているであろうおばちゃんorおばあちゃん層における知名度という面で考えれば、おそらく『グッとラック!』で前任を務めていた立川志らくさん以上に
サプライズな起用…だったのではないでしょうか? 志らくさんがTBSの朝の顔として登場したばかりのころ、ぼくの知り合いである関西系の某おばちゃんは、
「落語家サンなん? あんな朝から着物着た、ねずみ小僧みたいな貧乏くさい顔のおっさんがぼそぼそしゃべる小言なんか聞きとうないわ!」
…などと一刀両断しておりましたが(笑)、
「(『ゲゲゲの鬼太郎』の)
ねずみ小僧みたいな貧乏くさい顔」
…ってえのはさすがにひどすぎではあるものの(笑)、
「朝から着物」
…それに落語家の性(さが)なのか、どことなく
言説のひとつ一つにオチをつけようと目論んでいるフシも垣間見えなくはない
「ぼそぼそと聞き取りづらいコメント」
…は、たしかに一日のスタートにはあまり相応しくない、テンションの下がるキャスティングだとは、Gジィさんも薄々感じてはいました。
しかし、川島さんの場合は、こうしたけちょんけちょんな言われよう以前に
「誰これ?」
…が、まず先に少なからずの視聴者の頭をよぎったハズ…なのですが、今から考えると、今回のこの人選は、
「なかなかに悪くなかったのでは?」
…って気もしなくはありません。
決め手となったのは、
「生放送に欠かせない
頭の回転の速さ」
…なのだそう。さらに、某テレビ関係者は、とあるスポーツ新聞で
川島さんの魅力をこう語っておりました。
「2人の子どもを育てる父親でもあり、主婦層と目線を合わせて語ってもらえる」
「MCでもひな壇でもトークを上手に回せる人。性格も柔和でスタッフにも優しい。誰にも嫌われないタイプで、穏やかな朝の番組に向いている」
そして、最大の武器は、やはり『声が好きな芸能人ランキング2020』でも、トップの福山雅治さんに肉迫し、3位の竹野内豊さんをおしのけ、
堂々2位の座に輝いた
低音がじつに甘美的な
「エエ声」
…なのです。
スキャンダルとは無縁で(※川島さんは私生活もクリーンで、博多大吉さんとともに「上品芸人」と呼ばれているんだとか…?)、
スーツが似合いそうな、そこそこアクのある顔立ちの男性タレントさんがエエ声で小気味良くトークを回す──これだけでもう、充分なのではないでしょうか。
もちろん、
「エエ声でトークを回せる男性」
…ここ“ハプバー”のカウンター席でも大人気なのは間違いなし!
薄暗い店内では、たとえば
「肌が綺麗」
「丹精な顔立ち」
…みたいな、細かいビジュアル的な細かいディテールは、
ときに見逃されがちだったりします。決して大声ではなくとも、密室内でよく通る低音ボイスで女性の耳元でささやかれでもされたら…もう、アッチも
ジュン!
…となること請け合いであります! 声にイマイチ自信がないアナタは…たった今からでも近所のカルチャーセンターにある
「ボイトレスクール」
…あたりに通ってみてはいかがでしょう?