Vol.386 アラカン男子がハプバーに行ってナゼ悪い!?
お笑いタレントの明石家さんまさん(67)が、とあるトークバラエティ番組に出演した際、女子プロレスラーの
ジュリアさん(28)の悩み相談を受けて、
自身の引き際について語っておりました。おおよその流れは以下のとおりでありました。
この日、ジュリアさんは
「すごく言いづらいんですけど
さんまさんにお聞きしたい」
…と、前置きし、
「どの業界にもあると思うんですけど、女子プロレスの大御所さんがずっと現役でバリバリやられていると、本来なら全盛期を迎えているはずの若手の妨げになってるんじゃないかなって思うんですけど」
…と、質問。すると、さんまさんは
「オレのこと言ってるの?
聞きたいことちゃうやろ。
それ…
辞めろっていうことやろ?」
…と、場を盛り上げながらも、次のようなことを告白し、ジュリアさんをはじめとする他の共演者を唸らせておりました。
「人気がどうこうより、一人でもオレを応援してくれる人がいるかぎり、辞めるのは(応援してくれている人に)失礼だろ、ということで今でも頑張らせていただいている」
「若手のことは考えてない。ファンのことを考えてる、オレは」
「(逆に、若手には)もうオレたちの時代やないな……と思わせてほしい」
「キングオブコント、M-1……ずっと観てても、大丈夫大丈夫と思って(テレビのスイッチを)切ってるから。よっしゃ、被(かぶ)ってないって」
まさしくの
神発言
…ではありませんか!
そして、アラカンのベテランハプバニストの一人であるGジィさんも、このさんまさんの珠玉すぎる金言に、大いなる勇気をいただきました。
「老害」
…なる言葉がメディアやネット上でやたら目につくようになった昨今…とくに、タレントさんみたいな人気稼業に就く人たちは、プロ(団体)スポーツ界や企業などと違って明確な「解雇」の勧告がないためか、
「いつまでも
大御所ぶってないで
とっとと引退しろや!」
…といった圧が、まるで真綿で首を絞めるようにしっとりとまとわりついてくるものであります。(一部を除く)ベテランはみずから「大御所」を気取っているわけでは決してなく、大半は
「どんな汚れ仕事でも
受けまっせ〜!」
…と謙虚な姿勢で日々に臨んでいるにもかかわらず…です。
そう! 勝手に若いヒトたちがベテランを大御所扱いしているだけなのです。ちなみに、この負の連鎖によって大御所世代の仕事が無くなる状態を、ぼくは「大御所貧乏」と呼んでいます。
しかし、いっぽうで日本社会は高齢化対策の一環として、たとえば勤め人の「定年の引き伸ばし」などを試みる風潮も見て取れる…。
「結局のところは
どっちやねん!」
…と、Gジィさんは、ただ戸惑うばかりです。
たしかに、若い世代と比べ、ITツールに対する対応力なんかは圧倒的に劣っています。ぼくも公私問わないいろんな局面で、
いろんな皆さまに散々のご迷惑をおかけしております。
しかし、さんまさんのおっしゃるとおり、ここ『アグリーアブル』において、ぼくのコラムのファンだとおっしゃってくださる御仁が…また、ぼくのパフォーマンスに魅了された女性が、仮にたった一人でも実在するならば…マツさんから「連載終了」を告げられないかぎり…もしくはマツさんから「出禁」を通知されないかぎり、ぼくはやはり、自分からハプバニストを引退する気は毛頭ありません。
万一、ぼくが居座っているせいで一人の若手が女性を口説き損なったとしても、そんなのは知ったこっちゃありません。
ぼくの口説いてる女性とイチャイチャしたけりゃ、実力で奪い取ればいいのです。
こうして「大御所」という名の老害世代が、未練がましく現役にしがみついて、若い世代とガチで女性を奪い合う、ある意味「健全」とも言えるエイジレスな関係を築くことこそが、高齢化を宿命とするニッポン社会において、真の活性化へとつながるのではないでしょうか???