Vol.408 【ハプバーとマナー】「デート代は男性が奢るべきか否か」論争について(前編)
『アグリーアブル』をはじめとする、ここ“ハプバー”の料金システムは「カップルでの来店」を除けば、原則として
「男性が奢るべきか?
割り勘にすべきか?」
…といった逡巡とは、あまり縁がありません。
しかしながら、そのおのおのの価値観は、ひいては
「女性へのエスコート」
…にもつながる、無視のできないマインドでもあるため、これらの問題について自分なりの結論を導き出しておくことも、また大切なのではないでしょうか。
そんななか、元AKB48でタレントの大島麻衣さんが、自身のYouTubeチャンネルで、昨今ネット上で物議をかもしている
「デート代を男が奢る・奢らない問題」
…について、持論を展開しておりました。とりあえず、
その「持論」とは以下のようなものでありました。
「男の人が奢らない飲み会に行ったことがないんですよ」
「デート代を男性が奢らないといけない理由が、私のなかで三つあります。デートのために女性は美容室に行きます、ネイルに行きます、新しい服を買うことだってあります。あなたよりも2時間早く起きてメイクをしています。あと、あなたのために新しい下着を買っています」
「こっちは、デートのために出費が多いんですよ。なので、ご飯代や移動費などは出していただけるとうれしいです」
さて。ぼくも、これら一連の大島さんの発言を鑑みて
「わからないこと」
…が、やはり「三つ」あります。
まず一つめ。
「私のなかで三つあります」
…と大島さんはおっしゃっていますが、一体どこでどう区切ったら「三つ」になるのでしょう?
「美容室」
「ネイル」
「新しい服」
「メイク」
「新しい下着」
…全部で五つあるじゃないですか(笑)!
「美容室」と「ネイル」は一括りでカテゴライズされ、「新しい下着」は「三つ」以外の補足項目…ってことなのでしょうか?
次に、二つめ。
コレって……今回の「デート代を奢る・奢らない」問題の火種となった、20代のセクシー女優さんの「持論」とほぼ一緒じゃありませんか! しかも、その主張は、
「イマドキの(とくに20代の)男子だって尋常じゃない額のお金を美容に投資しているからフィフティフィフティだろ!」
…と論破され、セクシー女優さん側が謝罪することによって
一応の決着がついているはず…。なのに、なんで今さらよく似たロジックをしたり顔で持ち出して、蒸し返す?
もしかすると、大島さんはここまでの経緯を知らず、単に「奢る・奢らない」問題をスポット的に捉えてしまっただけ
…ってことなんですかね?
そして、最後の三つめ。
炎上したばかりの20代女性にせよ大島さんにせよ、どうしてこのご時世に、ネット上に流出したら確実に(少なく見積もっても)
半分以上のネット住民らを
敵に回しかねない
過激な主張
…を、わざわざ公言するのでしょう?
ぼく個人としては、たとえデートする女性が「割り勘主義」であれ
「男性が奢るべき主義」であれ……極論すれば
「女性が奢るべき主義」であっても、そこで
「相手に対する
評価が変わること」
…は、さほどありません。しかし、いかにも
「男が払うのは当たり前!」
…といった態度をアリアリと見せつけられると…さすがのGジィさんも心象は、やや悪くなってしまいます。
月並みな意見ではあるけれど、そういう腹づもりはあくまで心の底に閉まっておくのが 奢られる側の
「最低限のエチケット」
…なのではないでしょうか。
とは言え、いっぽうで不思議なことに、そんな
「心象が悪くなった女性」
…とのほうが、恋愛めいた関係性においてはむしろ話が
とんとん拍子に進んでいくケースもなくはありません。
「心象の悪さ」から滲み出る、
ぼくの強気(=投げやり?)な態度が
「ちょうどいい塩梅の冷たさ」
…となり、相手の負けん気のようなものに(たぶん)
火をつけるのでしょう。
もう一度繰り返しますが、Gジィさん個人としては、たとえデートする女性が「割り勘主義」であれ「男性が奢るべき主義」であれ、そこで相手に対する評価が変わることは、さほどありません。
また、ぼくは本来的に
「来る者はほぼ100%拒まない」
…タチの人間なので、したがって、ぼくが過去に付き合ってきた女性は皮肉な話…
「デート代は男が払うのが当たり前」系の女性が、わりと多いのです。
あと、もう一つだけ(※コッチも「三つ」じゃなく「四つ」になっちゃってますが笑)!
このたびのこうした「デート代を奢る・奢らない」論争に関して、なぜ「ミスコン」やら「女性がご飯をつくっているCM」やらに敏感なたぐいの男女平等論者の皆さまは、
もっと苦言を呈さないのか?
真の男女平等を目指すには、たとえば「ミスコン」ならば、そのシステムを運営・継続してる側だけではなく、
「いまだ嬉々として
応募する女性側」
…も糾弾すべき──それと同様、「デート代を奢る・奢らない」問題も……結論はどうあれ、ジェンダー差別に一過言持つ人たちにとっては、より
「積極的に参入すべき案件」
…だと思うのですが、いかがでしょう?
(※次回に続く)