Vol.421 ハプバーでの「察してよ!」は禁句である!?
とある女性専用のコミュニティサイトで、
『結婚生活では
【察して】は
通用しないのでしょうか』
…なるタイトルのスレッドが立っておりました。男子なのに読んじゃって、しかもコラムのネタにまでしちゃってすみません…って感じではあるんですけど(笑)、とりあえず同スレッドに “問題提起” としてアップされている「ユーザーの悩み」とは、以下のとおりでありました。
昨日、体調が悪くて家事を出来ずにいました。
すると旦那は労わる言葉をかけるでもなく、山積みの洗濯を回すでもなく、茶碗を洗うでもなく、いつものようにゲームをしていました。なんだか虚しくなりました。
ちなみにお願いしたことに対しては全力でやってくれる人です。でも私の言い分としては「言わなきゃわからないの?」です。ワガママでしょうか…。
結婚1年目、子なしです。共働きで、私もフルタイムの正社員です。
人生の先輩方、アドバイスや経験談ありましたらおききしたいです。よろしくお願いします。(※原文ママ)
さて。では「人生の先輩方」の一人としてGジィさんから
僭越ながら、ささやかなアドバイスを!!
結論から申すと、結婚生活で
【察して】は通用しません!
いや、より正確な表現をするならば、
「むしろ結婚してからのほうが
【察して】という概念は
通用しづらくなる」
…とすら、ぼくは思っています。なぜなら、結婚生活もそれなりに続けば──同居の経験値だって長いのだから……と、
「おたがいのパートナーに対する
観察眼を “過大評価” してしまう」
…からなのです。
こうした現象を野球に例えてみましょう。
もう結成して10年は経過している草野球チーム──足の速い選手Aがフォアボールを選んで一塁へと進む。俊足ゆえ、初球から次の塁を狙ってノーサインでスチールを試みるも、バッターはピッチャーが投じた絶好球を打ち損じてしまい、ショートフライ。そのままファーストに送球してダブルプレイという最悪の結果に…。
「せっかく
(足の速い)オレが
塁に出たんだから、
せめて初球は見逃してよ〜!」
…と、つい文句の一つくらい吐きたくなる気持ちはよ〜くわかります。しかし、これは「ず〜っと一緒にやっている」がゆえの
阿吽の呼吸──つまり、
「察してもらうのが当たり前」
…という無言の信用に頼りすぎたがゆえの典型的な失敗だと言えるのではないでしょうか。
「察する」とは、辞書を調べると
「物事の事情などをおしはかってそれと知る、推察すること」
…と書いてあります。
10年来のチームメイトだろうが、伴侶だろうが、しょせん元々は
「赤の他人」
──「赤の他人」だからこそ、その関係が長くなればなるほどに生じかねない油断を防ぐためにも、
よりいっそうの緻密なサインプレー
──「結婚生活」に置き換えれば、きちんとした
「言葉での
コミュニケーション」
…が不可欠になってくるのです。
だから、仮にアナタが10年来の親友(同性)と“ハプバー”に来店したとします。そして、アナタがたまたまカウンター席で出会った女性二人組のうち、一人の子をお気にになったとします。
そこで、いくら長年の親友だからといって、ダラダラ四人で会話を続けていても、結果、半端な奪い合いになったりして…せっかくの出会いが台無しになってしまうケースだって無きにしも非ず!
人間なんてえのは、とくに異性が絡んでくると大なり小なり誰もが冷静さを失うもので、友情による
「察する能力」も、ほとんどアテにはなりません。
なので、“ハプバー”に友だちと一緒に足を運ぶ際は、
必ずおたがいの意向を正確に確認できる
「ブロックサイン」
…とかを、あらかじめ用意しておくことをオススメします。
あと、“ハプバー”で出会って間もない意中の異性に、
「キミと(アナタと)
ソファ席や別室に
行きたいな〜」
…みたいな想いを相手に察してもらおうとするのは、
もはや論外!
「初対面の人との
意思疎通は
言葉以外ではできない」
…という鉄則を、今一度キチンと認識しておきましょう!