Vol.650 ハプバーに通う既婚者のために(前編) - ハプニングバー

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ColumnGジィさんの独り言
 

Vol.650 ハプバーに通う既婚者のために(前編)

28歳で結婚して24年。

東京郊外にマイホームを建て、子どもも二人…。

とくに家庭上での大きなトラブルはないけれど、

どうも最近、夫に愛情を感じることができなくて…。

友情的なものはなくもないので、

離婚までは考えたことがないんだけど、

このまま死ぬまで

この夫と一緒にいなければならないのか

と想像すれば、気が滅入ってしまって…。

周囲からは「贅沢な悩み」と

よく言わるんだけどね…?

 

30年近く前に付き合っていた元カノで、

彼女の結婚をきっかけに

別れを切り出され

しばらくは音信不通だったものの…

インスタグラムを通じて再会!

それ以降、今でも腐れ縁的に

数ヶ月に一度くらいの頻度で

ランチをしたりしている

(※誓って、別れてから肉体関係はありません!w)

42専業主婦・M絵さんから、

ある日突然、こんなような愚痴を聞かされました。

 

う〜〜〜〜〜ん…それにしても…

かなりの難題ですな。

そう思いません???

 

「ただなんとなく…

ぼんやりとした悩み」

 

…であるぶん、逆に余計に深刻だったりします。

 

おそらく、日夜“ハプバー”通いに勤しむ

既婚者の貴女も貴男

大なり小なり似たような感情

現状のパートナーに抱いている

もしくは、これから抱くハズ…

だからこそ、そんな貴方たちは

既婚者のくせ

 

「“ハプバー”に

ハマっちゃっている」

 

…という意地悪な見方もできなくはありません。

 

でも、コレって…

はたして、本当に

解決できるたぐい悩みなのでしょうか?

 

結婚して20年も30年も一緒に暮らしていたら…

不本意ではあっても、相手に対して

こういった感情が湧いてきてしまうのは、

むしろ当然だろうし…、

それを無理やり封印したところで、

また別の部分で妙なほころび

──新しいストレス

生じてしまう気がする…。

 

ちなみに、M絵さんのダンナ

現在52歳らしいのですが…

だったら、(普通だと)まだ働いているお年頃

…なので、多少はマシでしょう。

 

でも、もしダンナがまもなく定年を迎えて、

ずっと家に居座るようなことにでもなったら…

そりゃあ想像しただけでも

ゾ〜〜〜ッとしちゃいますよね。

その恐怖感よ〜〜〜くわかります!

こうした思考のパターンのことを

ぼくの友人である脳外科医の先生

こう分析します。

 

これはズバリ、脳の特性の一つである

 

「馴化(じゅんか)

 

…という現象のことです。脳は、いちいち新しい刺激に驚いていたら疲れてしまうため、その対処法として、

 

「だんだんと

ビックリしなくなる

システム」

 

…を有しているのです。たとえば、毎日同じエッチなビデオを観ていても、慣れてきたら次第に興奮しなくなる

じゃないですか? 中学生のころだと、女子生徒のXブラの肩紐が透けて見えたり、エロ本でパンチラと出会ったり、『11PM』でグラマラスな女性が谷間を寄せただけで

ドキドキしていたのに、大人になったらピクリとも反応できなくなったり…(笑)。この「馴化」という機能は、

 

「ゴリラチンパンジー」

 

…なども少なからず持っています。ただ、「恐怖」などの感情を抑え込む機能を持つ前頭葉が人間ほど発達していないので、その速度は断然遅いはず。したがって、人間が

 

「身近にいる

パートナーに

馴れてしまうのは

当たり前!」

 

──しょうがないんです。

そして、そういう状態を「愛情が無くなった」という大雑把な表現で済ますのはどうかと僕は思います。単に

「ドキドキ」「ワクワク」といった

新鮮的な感情薄くなってきただけ。

 

「安心感も

立派な一つの愛情!」

 

──愛情の質が変わっただけなんです。

ごはんがちゃんと食べられて、二人で寄り添って楽しく笑えることだって立派な愛情じゃないですか。

 

あと、一般的に

 

「恋愛結婚」

 

…で籍を入れたカップルは、

 

減点法で

相手をジャッジする」

 

…傾向があるとも先生は指摘します。

コレは一体どういうことなのでしょう???

 

「恋愛結婚」は、相手に恋する感情がMAXの状態で結婚に到るわけです。対して、我々の両親や祖父母世代のように「お見合い結婚」が珍しくない、誰と結婚するかわからない時代は加点法で相手をジャッジします。

実際、僕の病院に診察に来るおじいちゃんやおばあちゃんは、

すごく仲良しですし…。

「熱愛」を描いた傑作として名高い戯曲に

 

『ロミオとジュリエット』

 

…がありますが、もしあの二人が結婚できていた

したら…まず間違いなく

 

「離婚しているだろう」

 

…と僕はにらんでいます。人間は障害があればあるほど、それを乗り越えたくなる願望が強くなる。専門用語で言えば

 

「心理的リアクタンス」

 

──たとえば洋服屋

 

「残り一着しか置いていません」

 

…と店員さんに促されたら、無償にそれが欲しくなるのと同じで、「予算が足りなくてもつい買ってしまう」ことが

 

「障害を乗り越える行為」

 

…と化してしまう…という理屈です。

 

なるほど! 

とてもわかりやすい解説

ありがとうございます!!

 

では、その解決策は???

先述のとおり、コイツは

なかなかに厄介な問題なので

そこらへんは、次回で詳しく述べてみましょう。

 

(※中編に続く)