Vol.657 【ハプバーのカウンター席で語りたい小ネタ!】『科捜研の女』のマリコさんは、昔もっと“おてんば”だった!?
ちょっと前、とある総合エンタメニュースサイトが、
1999年にスタートしてから、
現行のTVドラマでは
もっとも長く続いているという超人気シリーズ
『科捜研の女』(テレビ朝日系)
…の「Seson1」の
第一話をプレイバックする…
主旨の記事を配信しておりました。
結論のみを申してしまえば…
沢口靖子さん演じる、主人公である
京都府警科学捜査研究所(=科捜研)の研究員
「榊マリコ」
(※「榊」は正式には木+神)
──彼女はなんと!
「事件現場のゴミ袋に頭を突っ込み、刑事に首根っこをつかまれて初登場! 当時は、もっと気性が荒く勝気な、
いわゆる『おてんば』であった」
…らしい。現在の
「常に冷静沈着で
クールビューティな
女性研究員」
…とはうって変わったキャラクターであり、
この「キャラ変」が沢口さん側…
もしくは制作サイドの意思だったのか
どうかは定かではありません。
が、人間…約4分の1世紀も経てば
外見をはじめとし、
物腰や考え方も大なり小なり変化していくのは
「自明の理」
…なわけで(※沢口さんの外見はずっとほぼ変わらないまんまなのですがw)、ドラマだろうが漫画だろうが、
主人公のキャラがいろんな意味で
「動いてしまう」
…のは、長寿作品が背負わざるを得ない
一つの宿命なのではないでしょうか。
たとえば、かつては株式会社テコットの
会長にまで登り詰め、
今では引退して
異業種企業の社外取締役を務める
『島耕作』
…も、(漫画)デビューを果たした
「課長」時代のころは
「機を見るに敏」
…なだけの、単なる小器用で
多少運が良いだけの
一介のサラリーマンでありました。
たとえば、あの
『ゴルゴ13』
(=デューク東郷)
…も、昔は今みたいに下手すりゃ一話が
「…………。」
…だけで終えてしまうような
無口なスナイパーではなく、依頼人に
「たしかに
領収書は
いらないだろうね?」
…などと、決して面白くはない
軽口的なジョークを飛ばしたり、
「どうする?
ゴルゴ13…」
…などと、絶体絶命のピンチに
追い込まれた際には、
つい自問自答してしまうような、
なかなかに饒舌なキャラでありました。
そう! 一人の主人公を立てて
何十年も連載やSeasonを維持し続けていくと…
必ずその当初の「設定」に無理矛盾──
歪(ひず)みは生じてしまうもの…。
社会背景は目まぐるしく変化し、
「時系列ごとに
きっちり
年老いている」
…島耕作だけではなく、もはや
「不老不死」
…的な存在と成り果てた
マリコさんやゴルゴですら、幾分かの
「加齢よる経験値」
…はプラスされていく──より正確には
「作者や脚本家も
時を経て“成長”していく」
…のです。
『科捜研の女』も、
『島耕作シリーズ』も『ゴルゴ13』も、
まさかここまで続くとは…作家本人ですら
予想はしていなかったことでしょう。
ただ、いずれにしろ、
「主人公の成長を
描けるほどに
長く愛されている作品」
…に携わることができたという事実は、
このうえなく稀(まれ)で、
「幸せなケース」
…であることだけは間違いありません。
以上、とてもイイ話ではありますけど、
ここ『アグリーアブル』で
これらの話題に触れるなら…
やや年輩気味の相手だけに限定することを
オススメします(笑)!?