Vol.708 「仕出し屋」というお仕事 - ハプニングバー

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ColumnGジィさんの独り言
 

Vol.708 「仕出し屋」というお仕事

ぼくが20年以上も前──

まだ若年男子向け情報誌

編集仕事に携わっていたころ…

 

「仕出し屋」

 

…なる職業が、マスコミ業界では

けっこうな幅を利かせておりました。

 

では、「仕出し屋」とは、実際なにをするのか…

一応、かいつまんで説明すると、

 

「雑誌に載ったり

テレビに出演したりする

素人の男女

用途に合わせて

ブッキングする

 

…いわゆるスキマ産業的

ありまして…たとえば、雑誌の編集部が

 

「女子大生30人が

誌面で公開彼氏募集!」

 

…みたいな企画を立てたとすれば、

 

「なるたけ可愛い女子大生を

30人集めて
撮影現場に入れ込んで、
出版社側から

支払われるギャラの

何%かをかすめ取る」
(※まだメディアに対する憧れが強い時代だったのか、

「雑誌に出させてあげる」という “上から目線” で100%

かすめ取るケースも珍しくありませんでした)

 

人脈だけを頼りとした、どちらかと言えば

 

「薄利多売」

 

…な、お仕事であります。

 

で、当時、そんなあこぎな

 

「一種の人身売買?」

 

…を、前回のコラム(※←vol.707)

登場したHクン

 

「食いぶち」

 

…にしていた時期がありまして、

そのHクンにぼくが、

一度仕出しを発注したときの話です。

 

とある男性向け情報誌で、

 

「おもろいカップル大集合!」

 

…といった風の企画を立てて、
そのうちの一組として

 

「プロレスラーみたいな
身長150㎝以下女の子

連れてきて!

 

…と頼んだのですが、たしかに

彼が連れてきた女子

見事に身長147㎝

いっぽうの男子

身長190

 ──と、一見は注文通り

でも、男子の体重

 

「60㎏にも満たなかった」

 

…のです。当然、ぼくはHクンに、

 

「こんなガリガリの

ヒョロヒョロ
連れてきてどうすんだよ! 
話が違うだろ!?」

 

…とクレームを入れます。ところがHクンは、

 

「馬場みたいでしょ? 

ジャイアント馬場

…みたいでしょ?

 

…と言い張って譲りません。

 

結局のところ、ぼくもだんだん

そのノッポがなんとなく

 

「ジャイアント馬場」

 

…に見えてこない…ようでもなくなってきて…

しょうがなしに裸にして

 

「赤いパンツ」

 

…をはかせて、今度はぼくが担当編集

 

「馬場みたいでしょ? 

ジャイアント馬場

…みたいでしょ?

 

…と説得し、かろうじて(?)

事なき(?)を得たのでありました。

 

また、ぼくは直接被害こそ被りはしなかったものの、

こういう話もありました…と、にしました。

 

当時、そこそこ人気のあった

某グラビア系エロ本の編集部に、Hクン

 

「完ペキ素人女子大生

6人がお部屋でヌード!」

 

…という肝入り袋とじ企画

 

「仕出し込み」

 

…で持ち込んだ…とのこと。

 

ところが、その6人イザ撮影となって、

(※本当に女子大生だったかもかなり怪しかった、オマケに全員あんまし可愛くなかった…と、たまたま現場に居合わせた某知人は、のちに語っています)

 

「脱ぐなんて

聞いてないんですけど〜!」

 

と、ゴネはじめ、
(※現場に連れて行けばなんとかなるだろう、とHクンは見積もっていたに違いない…と、たまたま現場に居合わせた某知人は、のちに語っていますw)

最終的には、本来なら誌面で
もっともハードじゃなければいけないハズの
「袋とじ16ページ」が、終始

 

「パジャマパーティ」

 

オンリーとなった…らしい。

 

慢性的な構造不況と経年劣化にあえぐ

昨今のマスコミ業界
とくに出版の世界では絶対に許されない

 

「ほのぼのとした

いいエピソード」

 

…じゃないか…と、ノスタルジック

気分に浸るGジィさんは

やはり、もう感覚が古いのでしょうか?

ちなみに、この「仕出し屋」なる職業、
現在は経費削減の波にのまれ、もはや

 

「絶滅危惧種」

 

…状態…なんだとか…。

 

合掌?????