Vol.709 【Gジィさんの夢日記(9)】Stay with Me〜♪
最近、あまり見た夢を
(起きてから)長時間
覚えていることはないのだが、
久しぶりに、なかなか忘れられない
こんな夢を見た。
ぼくは今、とある日本の
アーティストのコンサートに来ている。
横浜アリーナだか
さいたまスーパーアリーナだか…の
「アリーナ席」
…で、おそらく妹だか母親だか
妻だかカノジョだか
只今狙っている最中のおねえちゃんだか…の
女性と一緒に来ている。
会場内を見渡すと…
空席はほとんどない満席状態で
方々から老若男女問わずの
「黄色い声援」
…が飛び交っていた。
「とある日本のアーティスト」
…が、誰なのか(もしくはどんなバンドなのか)は
判然としない。
しかし、アリーナスタジアムを
埋め尽くすことができるのだから、
「ミスチル」
…だとか、
「ゆず」
…だとか、そのクラスのアーティストなんだろう。
でも、なんとなく…
明確な根拠はないのだけれど…。
「サザンオールスターズ」
…やら、
「B’z」
…やらではないような気がする。
LIVEコンサートはクライマックスを迎え
残すはアンコール曲一曲を残すのみ──
会場内の観客のボルテイジはMAXへと達し…
顔にぼやんと霧のような膜のかかった
ボーカリストがMCをはじめる。
「今日は雨の中…
(※外は雨が降っているらしい)
集まってくれて
ありがとう!
じゃあ、最後の曲…
『硝子の少年』
…聞いてください」
松本隆作詞・山下達郎作曲で、
Kinki Kidsのデビューシングルとして
大ヒットした、あの名曲だ。
しかも、「ミスチル」だとか「ゆず」だとかが
自身のコンサートで唱うことは
おそらく本来はあり得ないだろう
「サプライズ中のサプライズ」
…であった。
KinKi Kidsや山下達郎とは
まったく違ったアプローチで、
しかもアカペラで朗々と
『硝子の少年』
…を熱唱する
顔にぼやんと霧のような膜のかかったボーカリスト──
そして、4度目のサビへと入る直前、
「Stay〜〜with〜〜Me…♪」
…の部分を、目一杯タメにタメて
唄い上げたのち、
その顔にぼやんと霧のような膜のかかったボーカリストは
いったん歌唱を止め、
「アリーナ〜〜〜ッ!」
「みんな〜!
イッちゃうよ〜!
イッちゃうよ〜!!
イッちゃってイイ?
イッちゃってイイ!?」
…と、観客を煽り、スタジアム中に
「キャ〜〜〜〜〜ッ!」
…という絶叫がこだまして、
顔にぼやんと霧のような膜のかかったボーカリストが
また、アカペラで
「ガラスのしょ〜ねん〜♪」
…と、メロウなボイスで最後のサビへと入った。
…ところで目が覚めた。
全身に鳥肌が立っていた。
ただ、その鳥肌が
どういう種類のものなのかは
よくわからなかった。
「みんな〜!
イッちゃうよ〜!
イッちゃうよ〜!!
イッちゃってイイ?
イッちゃってイイ!?」
…なる煽り文句が
桑田さんや稲葉さんっぽくないから、
「やっぱ、そのアーティストの
正体はサザンやB’zではないんだろう」
…ということだけはわかった。