ナッカム???
つい先日──恵比寿駅から品川駅へと向かう
山手線に乗って…たまたま空いていた座席に
座っていると…となりに座っていた
制服姿の女子高生(=JK)の
スマホの着信音が鳴って、
そのJKが通話をはじめました。
そして、彼女が発した第一声は、
以下のようなものでありまして…
「ああ、ナッカム!?
久しぶり〜! 元気ぃ?」
──ぼくはこのやりとりを聞いて、
少なからず面を喰らってしまったのです。
昨今では、スマホの電話機能を使用するヒト自体が
激減してしまったせいもあってか、そんな
「迷惑行為」
…を、いまだヘーキでできるのは
「いかにも仕事ができなそうな
空気の読めない中年営業マン」
…くらいかと思っていたのに…
10代の子たちのあいだでも
「電話による
直接的なコミュニケーション」
…なる文化が、生き長らえているのか…
みたいな戸惑いと、ちょっぴりの
「道徳的な憤り」
…をおぼえたりもしたのですが、それ以上に
「中村」という
ファミリーネームを持つ相手に対し、
「ヤング世代」
…が付ける、
「あだ名のセンス」
…に、Gジィさんは驚愕してしまったのです。
(※もしかすると、相手が本当に「ナッカム=Nackham?」
という名の外国人だった可能性も否定できませんが、
漏れ聞こえてくる声が若い男子の流ちょうな日本語だったので、
十中八九は「中村クン」だったと推測されます)
たとえば、ぼくが「中村」という
ファミリーネームを持つ人物を、
親しみをこめて呼ぶなら、思いつくのは
「なかむらちゃん」
「なかやん」
…あたりがせいぜいで、どんなに頑張っても、
「なかむー」を捻り出すのがやっとのことでしょう。
自信を持って断言する…のも情けないのですが(笑)、
「ベッカム(=Beckham)」
(※↑古いw?)
…みたくカッコよくて洒落(しゃれ)た
「ナッカム」
…には絶対にたどり着くことはありません。
こうもたやすく
「日本語を英語っぽく
アレンジできる感性」
…とは、もしかすると…古くは
「J-POP世代」特有の…
あるいは、インターネットで自宅から気軽に
あらゆる言語のコンテンツへと
「アクセス」
…できるイマドキの時代の
「当たり前なトレンド」
…なのかもしれません。
なにはともあれ──「言葉」というものは、
我々の気づかないうちに
日々進化しつづけているということなのです。
なので、ここ“ハプバー”でも
世代が大幅に異なる相手と親交を深める場合──
「会話中に生じる
微妙な違和感」
…を尊重し、むしろソレを楽しむ…
といった姿勢が大切になってくるのではないでしょうか。