Vol1. 男女の人数の不均衡について
飲み会でも合コンでもBBQでも、男女が混じった会合を開く際、男性と女性の人数をやたらきっちり同じにしたがる人って…いますよね。
でも、それってどうなんでしょう? 強引な数合せのすえ、どう見ても場の空気にそぐわない“浮いてるメンバー”が出てきたりして…。
ぼくは、男性が多かろうと女性が多かろうと、下手に枠は広げず、そこに数字的なアンバランスがあっても、
そのときそのときになんらかの目的や繋がりをもって、自ず(おのず)と集まってきた男女のみでコミュニケーションを計ったほうが、ずっと楽しいと思うんです。
じゃあ、男目線からすると「男性が多い」のと「女性が多い」のとでは、どちらがベターなのか? たとえば、極端な話「3人」だとすれば、「男2人・女1人」か「女2人・男1人」…どっちがいい?
たいがいの男性は「そりゃ、女2人のほうがいいに決まってるっしょ!」と答えます。たぶん、一見では「両手に花」的なお得感があるのでしょう。
でも、ぼくは断然「男2人」派──だって、そのほうが「凸凹凸凹」でジャストフィットするじゃないですか。「女2人」だと「凸凹凹凹凹」になってしまい、一本しかない「凸」は大忙し! 男性側としては余計な気を遣うばかりで、もちろんカラダだって休まるヒマがありません(笑)。
アラン・ドロン主演の『冒険者たち』に、フランソワ・トリュフォー監督の『突然炎のごとく』、それにジム・ジャームッシュ監督の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』…ほか、「名作」と呼ばれる映画には「男2人・女1人」を主人公とする作品がたくさんあります。
いっぽう「女2人・男1人」の名作映画を問われても、なかなか頭には浮かんでこない──二人の男性が一人の女性をめぐって、さまざまなドラマが生まれる──このほうが、いろんな意味で無理がなく、関係としては洗練されているのかもしれません。