Vol.17 ぼくが「脳科学」の見地から「恋愛」を語りたい理由 - ハプニングバー

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Vol.17 ぼくが「脳科学」の見地から「恋愛」を語りたい理由

もう10年も20年も前の話でしょうか、なにかの新聞(スポーツ紙)か雑誌で、

「鼻糞を食べると免疫力が高くなる」

…なんて珍妙極まりない新説を、それなりにちゃんとした教授だか学者さんが、それなりに正式な学会だかなんだかで公的に発表したというニュースを目にしたことがあります。

あまりに荒唐無稽すぎる異端で過激な暴論ではあったものの、「自身が分泌した雑菌(=鼻糞)をみずからの身体に害のない量だけ摂取する(=食べる)行為は、ある意味ワクチンと同じような理屈なのではないか」と、不思議なくらいぼくの胸にはすっと入ってきました。

あと、数年前、某中高年男性向け週刊誌のセックス特集にあった、英国の生物学者ロビン・ベイカー博士による、

「女性器の粘液(俗に言う“愛液”)は、強い酸性という特徴を持っており、大量に濡れるということは精子の殺傷能力も高くなるということ。ただし、それは精子の受け入れを拒否しているとはかぎらず、これだけの悪条件を課しても、私を妊娠させる能力があることを証明してみなさい、と相手男性の生命力を試している…との見方もできる。かぐや姫が求婚してきた男性にさまざまな無理難題を突きつけるのは、女性の本質を表している」

…といった提唱も、ぼくにとってはじつに納得ができる言であり、ぼくはそういった、たとえば生態学的な根拠を大雑把な裏付けとして“ややこしい部分”を徹底的に端折り、(それが正しかろうが間違っていようが)物事を文学的に単純化するロジックが大好きなのでしょう。

ぼくの友人である、とある脳外科医は「前々から脳科学に基づいた恋愛指南書を書いてみたかった」と言います。彼は「恋愛」なる複雑難解な、老若男女すべてが永遠に囚われ続けるテーマを、医師の専門知識を後ろ盾に「脳科学の観点から理路整然とした単純化をはかる作業」に並みならぬ意欲を感じていたわけです。

そんなわけで、このブログでもそのセンセイから聞き齧った話をもとに、気まぐれなタイミングで「脳科学と恋愛」について書いてみたいと思います。