Vol.70 「恋愛マスター」を信用するな!?
ちょっと前の話ですが、お笑いタレントの有吉弘行さんが、なにかのトーク番組に出演していた際、視聴者の恋愛相談にけっこう真摯なアドバイスを送っておりました。
まずは番組宛てに、某男子大学生から
「どうすれば女の子の友だちができますか?」
…との質問が。なんでもその彼は、恋愛心理学の本を読んで勉強するも、いざ女性と会話する場面になると「頭が真っ白」になってしまう…とのこと。そんな悩みに対し、有吉さんは
「とにかくダマされてお金を使わないことだよ。何を読んだって無駄だから、そういうことにお金を使わずに一生懸命生きていくしかない、真面目に」
「その結果、それ(=真面目)が良いって人(=女性)と出会えばいいのよ。大学のサークルノリみたいなやつを、みんなが好きなわけでもないんだよ」
「恋愛マスターみたいな人見てみろ。クズだから!」
「一発でわかるだろ、恋愛マスターですって出てきたやつのクズさ。絶対そういうやつと関わらない人生を生きてほしい、今のあなたは素晴らしいから」]
…と、ピシャリ。
このブログでも、場合によっては、やや“上から目線”で恋愛やセックスに関するアドバイスを書き殴っているぼくとしては、じつに耳の痛いご指摘であります(笑)。
ただ、そんなぼくがこんなことを申すのもなんですが、有吉さんが提唱するところの「恋愛マスターみたいな人=クズ」なる法則には、ある意味「たしかに…」と同意せざるを得ない側面も、なくはありません。
恋愛に関するぼくの座右の銘の一つに、
「百の恋愛には百の戦略がある」
…という言葉があります。有吉さんが言うように「大学のサークルノリみたいなやつを、みんなが好きなわけでもない」のだし、百人の異性には百通りの性格があるわけで、当然のこと、その接し方も百通り派生する……。
そう! そもそもが「恋愛を傾向でくくりマニュアル化する」なんてことは不可能であり、ゆえに「恋愛マスター」なんて肩書きも本来は実在しない…いや、すべきではないのです。
ちなみにひとつだけ言い訳をさせていただくと、ぼくはこれまで自ら「恋愛マスター」を名乗ったことは一度もありません。そして、ぼくは過去の自身の体験譚をここに“量産”しているただけで、その“実績”から、ときおり「恋愛ナンタラ」みたいな“肩書き”を勝手に加えられてしまう…。
したがって、「恋愛マスター」と呼ばれるぼくの発言を「参考」にするまでは別にかまいませんが、「信用」は絶対にしてはいけないのです。