Vol.75 男前はエッチが下手説は本当なのか?
前回のコラムでは、“他人のセリフ”を装ったとはいえ、
「ああいうスカした男はエッチしても気持ち良くないから。なぜなら〜」
…みたいな暴言を吐いてしまいましたが(笑)、今日はその「なぜなら〜」の部分、すなわち
「男前はセックスが下手説」
…について、じっくりと論じてみましょう。
「男前」、昔風に言えば「ハンサム」、今風に言えば「イケメン」──つまり、「外見に秀でている男性」が「性的なテクニックが劣っている」という言説は、たしかにしばし耳にします。
原則として、男性が男性の性行為をAからCまで取りこぼすことなく観察できる機会は(AVや“ハプバー”を除けば)滅多にないため、男性が語る「男前はセックスが下手」は、眉唾モノ…単なるやっかみでしかないのかもしれません。
しかし、たとえばイケメンからブサメンまでを一通りこなしてきた、それなりに“経験豊富”な女性が説く「男前はセックスが下手」は、比較論から導き出した相対的な定則であるため、
「イケメンにダマされた経験があるオンナが逆恨みしてるだけなんじゃねえの?」
…と、安易にスルーするわけにはいきません。
ぼくの個人的な見解を述べさせていただくと、「男前=セックスが下手」なる等式は、「100%成り立つ」とまではいかなくとも、ある程度は間違っていない“傾向”だと思います。
当たり前の話、「男前」は“見た目”だけで多くの女性が寄ってくる確率も、ベッドインできる確率も高くなる──したがって「女性を口説く」だとか「セックスで女性を魅了させる」だとか…の“努力”をつい怠ってしまいがちになる…。
とてもシンプルな理屈ですね。そして、自身の優れた容姿にかまけて「◯人斬り」などとセックスした女性の“人数”を自慢するようなイケメンは少なからず実在し、その手の「男前」は、得てして陰で「エッチがしょぼい」との酷評を受けていたりします。
結局のところ、「セックスの上手・下手」を分かつ最重要ポイントとは
「行為中、相手が本気で気持ちいいと感じてくれているかどうかを的確にジャッジできる鋭敏な感受性を持ちあわせているかどうか」
…コレに尽きるのではないでしょうか。また、その感受性を育むには
「百人の女性と一回ずつセックスするのではなく、一人の女性と百回セックスすること」
…こそが大切だと、ぼくは考えます。
もし仮に、男前ゆえ「10人の女性と百回ずつセックスができる」のならば、そういうイケメンこそが最強なのです。