Vol.98 ゴルゴ13の最終回 - ハプニングバー

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Vol.98 ゴルゴ13の最終回

日本の劇画界を牽引し、今年7月には代表作『ゴルゴ13』が「最も発行関数が多い単一漫画シリーズ」として『こち亀』を抜き、ギネス世界記録に登録された、さいとう・たかをさんが9月24日、膵臓がんのため84歳でお亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈りします。

 

国籍・年齢・本名…すべてが不明の特A級スナイパー・デューク東郷を主人公とする漫画『ゴルゴ13』を1968年11月から連載する『ビッグコミック』編集部は「訃報:さいとう・たかを氏ご逝去」とツイートした後、

 

「……だが、物語は続く」

 

…と声明。生前から、さいとうさんは「自分抜きでも『ゴルゴ13』は続けてほしい」との希望だったといいます。

 

まごうことなく、ぼくたち世代の「青春時代からのダークヒーロー」である『ゴルゴ13』がこれからも“まだ”連載を継続してくださるのは、まことにもってうれしいかぎりですが、同時に「さいとう・たかを先生の頭の中だけでずっと眠っている」という都市伝説さえ飛び交う「最終回のアイデア」をちょっぴり読んでみたかった…とも思ってしまうのは、はたして不謹慎なのでしょうか? 

 

では、一体さいとうさんはこの“壮大な物語”をどのようなかたちで幕引きなされようとしていたのか!? たとえば“ハプバー”でも、女性客を待っている間の男子会で、そんな

 

「ゴルゴの最終回」

 

…を肴に盛り上がってみるのも悪くはありません。もちろんゴルゴ好きな女性(※←わりとそこそこ数実在します)に直接振ってみるのもOKです。

 

とりあえずは「おこがましいにも程がある」のを承知で、凡夫たる私が乏しい想像力をフル回転させ、勝手に「ゴルゴ13最終回のパターン」をいくつか考えてみました。

 

【パターン1】

のっぴきならない強敵に敗れてしまう

 

とんでもない大国だか経済コングロマリットだかが送り出した、なにかとんでもない能力をもった刺客と死闘の末に…。しかし、(ロックフェラーを文字った)ロックフォードの陰謀にも、テレパスの攻撃にも、さらにはエボラウイルスにまでも、すでに打ち勝っているゴルゴも勝てない相手とくれば…もう「時間を止める能力」を有するJOJOシリーズの『DIO(ディオ)』クラスしか思いつきません。ただ、ゴルゴならたとえ標的がDIOでもどうにかしてしまう気もしますが…(笑)?

 

【パターン2】

交通事故とかであっさり他界してしまう

 

ゴルゴが“いつものように”仕事を終えた直後にふっと気を抜いた瞬間、交通事故や通り魔に襲われたり…と、意外とありふれた格好で他界? ゴルゴに「ふっと息を抜く瞬間」なんて100%あり得ないのですが…(笑)。

 

【パターン3】

不治の病で引退

 

さすがのゴルゴでも太刀打ちできない不治の病に犯され、自身が所有している豪華医療客船で静かに息を引き取る際、「ゴルゴの出生の秘密」が走馬灯の如く脳内をよぎっていく…。しかし、もはや時間軸としては整合性のつきようがない“サザエさん状態”と化してしまった、本来なら百歳を越えていてもおかしくないはずのゴルゴの出生を明かすのは、ほぼ不可能だと言えましょう。

 

【パターン4】

引退して悠々自適の老後をすごす

 

『アベンジャーズ』のサノスが指パッチンして「全宇宙の人口を半分に減らす」という野望を達成したのち細々と独り、どっかの星で農園を営みながら暮らすのと同じパターンですね。ただ、お亡くなりになるまで第一線での現役を貫きとおしたさいとうさんのポリシーと反するのか、そういうフェイドアウト的なピリオドはゴルゴに似合いません?

 

【パターン5】

消息不明になってしまう(ケースA)

 

アメリカの大統領あたりが側近(CIA長官とか?)に「最近、ゴルゴ13の噂を聞かないが、キミのところに新しい情報は入ってきていないのかね?」と尋ね、「ここ数年はなにも…。あの◯◯事件で、すでに命を落としたと私どもは分析しておるのですが…」みたいなやりとりのうち、「そうか…だが、もしかしたら我々の知らない所で世界情勢を一発の弾丸で変えるような仕事を完璧に遂行しているのかもしれないな…」と(アメリカの大統領あたりが)回想する…。

 

 

【パターン6】

消息不明になってしまう(ケースB)

 

のっぴきならない強敵との死闘のすえ、相討ち的な状態となり、ゴルゴが消息を絶ってから早数年…。ゴルゴはすでにこの世にいないとの説が有力になったころ、とある依頼人の前にゴルゴがいきなり「話を聞こう…」と愛用の葉巻・トルコ産のトレンドを片手に現れる…。

 

【パターン7】

腹上死

 

ミッション遂行のため、どこかの場末な売春宿に潜伏中のゴルゴ…。騎乗位のポーズで腰を激しくくねらせる売春婦が、ふと急に動かなくなったゴルゴの顔を見てみると、そこには安らかに眠るようなゴルゴのアルカイックスマイルが…。

 

…以上、我ながらどれも“ありがち”なラストばかりではありますが、皆さんの“仮説”もゼヒここ“ハプバー”で聞かせてください。