包茎論
もう30年近くにもおよぶ、ぼくの愛読紙の一つに
『東スポ』があります。
「新聞」という体裁を取りながら、(ときにはw)ロクに取材もせず、才気あふれる一記者の妄想的な憶測のみで(場合によってはw)ページ一面を文字で埋め尽くすその剛腕ぶりは、昨今のインターネット社会において
「飛ばし記事にもほどがある!」
…などと叩かれがちではありますが、いっぽうで
「東スポだから
しょうがないよね(苦笑)」
…的な“諦観”を含む一種の治外法権を築きつつもあるのです。そんな「インディペンデンスな鬼っ子メディア」が、過去に報じていた記事のなかで、ぼくがいまだ忘れられない、強烈すぎるインパクトの名作がコレ! タイトルは、
「包茎男子に復権のチャンス!?
『皮つきの方が気持ちいい』
調査結果」
いったい全体どーいうことなのでしょう?????
不潔・早漏…などと、常にネガティブなイメージが先行し、男子力選別の大きな判断基準とさえ化している包茎──日本人男性は
約6割が仮性包茎だというデータもあり、公衆の小便所や温泉やスーパー銭湯でも肩身の狭い思いをしている男子もさぞかし多かろう…。
ところが! 『東スポ』によると
「もうすぐ包茎ブームが
くるかもしれない!?」
…というのです!!
とりあえずは、その問題の記事の抜粋部分を読んでみてください。
「最近、泌尿器科医の専門書に掲載されたリポートによると、包皮のある男性とない男性の両方と性交経験がある女性にアンケート調査を実施したところ、多くの女性が「包茎ペニスのほうが気持ちいい」と回答したという。包皮が挿入時の動きをスムーズにし、ピストン運動で得られる快楽に一役買っているからだという。対して、包皮のない男性は快楽を得るために激しいピストン運動が必要となり、動きが乱暴になり女性に不快な思いをさせるとのこと。(中略)「包茎には早漏のイメージがあると思います。その通り、包皮は多くの感覚神経が集まっている性感帯なのです。これを切除してしまうと本来の快楽を得られなくなってしまいます」
まず、タイトルにある「復権のチャンス」に関しては、皮をかぶった男子が過去一度でもイニシアチブを握った時期があったっけか…あたりがチョッピリ疑問だったりもするんですけれど(笑)、日本人男性の過半数を大きく上回るとされる「かぶき者」ならぬ
「かぶり者」たちにとっては、降って湧いてきたような朗報であることに間違いありません。
なにを隠そう、このぼくもかなり早い時期からの生粋たる
「包茎擁護論者」で、15年ほど前には
「皮被りは天然のコンドーム!」
……なんて風な勢いだけでイメージオンリーのデマをあちこちでふれまわっていたものですが(※←むろん医学的根拠はゼロ!)、ソレ以外にもあながち的外れでもない
「皮かぶり男子優位の法則」も、ホンのいくつかは提唱しておりました。
とくに、次の6つのロジックは、我ながら言い得て妙だと自分を褒めて差し上げたい!
(1)「包茎は不潔」という呪縛から逃れるため、行為前はズルムケ男子より念入りに洗浄する
(2)包茎というコンプレックスを抱いているがゆえ、それを克服するためズルムケ男子より性行為に対する創意工夫(クリエイティビティ)がある
(3)包茎が早漏となる可能性はたしかに高いが、女性は早漏よりむしろ遅漏を嫌う傾向が強い
(4)性行為を商売とする一部の女性を除く一般の女性は、案外「包茎」がどういうものなのか、正確に理解していない
(5)余り皮を上手に使いこなすと、ザーメンやおしっこが飛び散りにくい…気がしなくもない?
(6)見た目で可愛さをアピールできる?
ちなみに『東スポ』は、
「この論文を多くの女性が
認識することで包茎男子の
需要も増えるかもしれない」
…と、相変わらずの無責任かつ投げやりな論調で最後を〆ていますが(爆)、この論文が多くの女性の目に止まり、認識までしてくださるとは到底思えないので、及ばずながら
あえての援護射撃として、今回キーボードを叩いた次第なのでありました!