Vol.194 「オマエ」呼び
とある女性向けWebマガジンが
『私って変態!?
女子が彼にドキッとする
ちょっと変わったポイントvol.1』
…として、
「自分のことを『オマエ』と呼ばれたとき」
…を挙げておりました。
なんでも、記事中に登場する20代の女性介護士さんは、
「友達はみんな、女のことを『オマエ』と呼ぶ男は嫌い! って言っているんだけど、私はむしろ『オマエ』って呼ばれたくなっちゃう。『オマエ』って呼ばれたときにキュン! ってタイプだから、もしかしたら自分って変態なのかもなって思う。強めに上から物を言われるのが好きで、そういう人と付き合いたい…って言ったら友達にドン引きされた」
…と言います。
大丈夫! アナタは決して「変態」ではありません! ぼくの(まもなく)還暦にまで到る加齢…いや、華麗な女性遍歴から照らし合わせるに、こういう性癖(?)を持つ女子って…一定数は
間違いなく実在しましたから。
ただ、「変態」とまではいかなくても、とくにイマドキではかなりの少数派、すなわち「わりと変わり者」であることにも間違いはありません。そのくらいにご自身の属性を踏まえておいてください(^^)/
ちなみに、ぼくは自分の恋人や妻…はおろか、同性の友人や後輩ですら「オマエ」とは呼べない人間だったりします。おそらく、この生涯で「オマエ」という言葉を口頭で使用したのは、
両手の指で数えられる程度でしょう。
「オマエ」呼びどころか、相当に親しい間柄である人間の姓名を呼び捨てすることすら、なかなかできない。
実の妹でさえいまだに「ちゃん」付けです。
一度、付き合ったばかりの女性に
「(名前を)どう呼べばいい?」
…と尋ねたら、
「呼び捨てがいいな(ハートマーク)」
…と返され、(マジな話)家で何度も練習しました。練習に練習を重ね、ようやく呼び捨てできたのは約2週間後でありました。しかも、それがどうしても自分には馴染まず、そのまた約2週間後には「エミリン」(仮名)と、ぼくが勝手につけたニックネームで呼んでいました。
そして、前出の20代介護士サンみたいな女子は、ぼくのような
「良い意味でも悪い意味でも、
年齢に関係なくヒトを自分と徹底して
同列(あるいは目上)とみなす」
…タイプの男子には絶対近づいてきません。
「強めに上から物を言われるのが好き」
…な(少数派の)女性は、この手の高圧的な殿様気質の男子のことを、嗅覚で敏感に察知して、その“匂い”のするほうへと引き寄せられていくからです。極論すれば、暴力をふるう男子ばかりと付き合っている女子が、「次こそは殴らない男と…」と心に誓いながらも、またつい粗暴な男子に靡(なび)いてしまう…のと似た理屈なのかもしれません。
たとえ「オマエ」と呼ばれたい女子と「オマエ」と呼べない男子が、万が一奇跡的な出会いとタイミングによって交際するハメになったとしても…そのカップルは近い将来、ほぼ100%破綻します。
「趣味のくい違い」や「味の好みのくい違い」なんかより数倍も深刻な「異性へのスタンスのくい違い」は、本来だと第一・第二印象レベルの早い段階で棲み分けがされており、結局のところは
同じテリトリー内で
惚れた腫れたと
戯れ(じゃれ)合っている
…のが、もっともすんなりとハマる、ナチュラルな恋愛のかたちなのではないでしょうか。
さて。では仮に、ここ“ハプバー”でいきなり「オマエ」呼びする男性と出会ってしまった場合はどうすればいいのか?
“ハプバー”にかぎっては、初対面からそんなに無礼な口をきく
アンチ・ジェントル(※←正しい英語w?)なタイプは、原則として避けておいたほう無難かと思われます。そのワイルドな感じにどうしても「キュン」としてしょうがないなら、これ以上なにも申しませんが…?