Vol.195 「サイゼでの初デート」について - ハプニングバー

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ColumnGジィさんの独り言
 

Vol.195 「サイゼでの初デート」について

「初デートがサイゼリア

はアリか、ナシか?」

 

…という論争がネット上をたびたび賑わせていますよね? 

 

「初デートがチョメチョメ」

 

である確率も高いここ“ハプバー”では、ハードル低すぎ

ほのぼのしい舌戦ではありますが、まあいいでしょう(笑)。

 

説明するまでもありませんが、『サイゼ(リア)』とは、リーズナブルな価格でなかなかに美味しいイタリア料理を提供してくださる、「庶民の味方」的な(チェーン系)飲食店の代表格とされるファミリーレストランのことです。

 

ファミレスとはいえ、トラットリア調の内装やメニューを(ほぼ)忠実に再現しているため、

 

「じゃあ、デートで使っても

全然かまわないのでは…!?」

 

…みたいな問題提起がどこからか出てきて、今日(こんにち)の論争へと発展した…と推測できます。

 

「アリ派」の意見は、おおよそだと

 

「楽しく過ごせたら、どんな店でもOK!」

 

「かしこまった高級店だとかえって緊張してしまうけど、サイゼならリラックスして会話ができる」

 

「ぶっちゃけ“食”にはあまり興味がないので、そこそこの味だったらどこでもいい」

 

…といった論調ですが、なかには

 

「(初デート)サイゼで

反応を見ることによって、

金目当ての女性を排除できる」

 

…なんて風なことをおっしゃっている男性も散見します。本当に「サイゼ」で女性のそこらへんのことを見極めるのは可能なんでしょうか? 正しいのか?

 

まだぼくが若かりし未熟だったころ、こんなことがありました。

 

とある女性との初デート。当時、ぼくはまだ40代前半で、たしか相手はアラサーあたりだったと記憶する…。待ち合わせは池袋の西口。急に決まった初デートだったので、ぼくはその日お店を決めるヒマもなく、ノープランのまま、行きつけだった立ち飲み系やきとん屋へ、彼女を連れて入りました。

 

そのやきとん屋は小汚くて、繁盛店ゆえ店内は騒がしかったりもするのだけれど……とても良心的な料金で、そのわりには味もしっかりとした丁寧な料理を食わせてくれる…気安い、ぼくが(今でも)

大好きなお店でした。

 

もちろん、お金をケチる気なんぞさらさらなく、

 

「自分が美味しいと何度も

リピートしているやきとんや

モツ煮込みやレバーのたたきを

彼女にも食べてもらいたい」

 

…という単純でピュアな動機しか、ぼくにはありませんでした。もしかすると

 

「あえて定番のデートコースを外し、

穴場的な大衆店でアダルトな

サプライズと余裕を演出する」

 

…程度の野心はあったのかもしれません。

 

しかし、そんなぼくの独りよがりな目算はモノの見事に打ち砕かれ、彼女のご機嫌は右肩下がりにナナメっていくいっぽう…。トドメには、

 

「ああいうお店も嫌いじゃないけど、

初デートだからせっかく

オシャレしてきたのに…」

 

…と、涙目で捨て台詞を残し、彼女は去っていったのです。それ以降、彼女とは一度も連絡を取れていません。

 

さて。皆さんは、この彼女がいわゆる「性格が悪い女性」だと思いますか? 

 

いやいや! 「せっかくの初デート」に向けて、それなりの前準備をしてくれた女性の“好意”を無神経にも踏みにじったぼくがすべて悪いのです!! 

 

なにが「サプライズ」だ!? なにが「アダルトな余裕」だ!? むしろ、別れ間際に「デリケイトな乙女心」をきちんとレクチャーしてくれた彼女は「誠実で親切な女性」なのではないか?

 

ここまで語ったぼくの例は、「無神経」だっただけでまだマシ(?)ですが、こうした一連のトリッキーなパターンを、相手が「サイゼじゃなきゃイヤ!」と断言するならまだしも、確信犯的に、しかもよりによってサイゼ様を「女性の性格の見極め」に利用するのは、男性側の緩慢傲慢以外の何物でもないのではないでしょうか。

 

その手のジャッジは、3回目や4回目のデートでも決して遅くはないのですから…。