Vol.202 恋愛の「戦略」と「戦術」
Yahoo !ニュースのトップ画面を眺めていると、とある男性向け情報週刊誌が配信する
『「なぜか女性からモテ続けている
50代男性」に共通している3つの特徴』
…なるタイトルの記事が目に留まりました。
筆者は「恋愛戦略家」を名乗る女性で、結婚相談所を運営しつつ、YouTubeで日々、恋愛心理を中心とした男女の恋愛観について情報発信している…のだそう。
まず、この「恋愛戦略家」って肩書きがすごすぎる、と思いました。
「恋愛評論家」「恋愛研究家」「恋愛非常勤講師」「恋愛アドバイザー」「恋愛コンサルタント」「恋愛プロデューサー」「恋愛ソムリエ」「恋愛アナリスト」「恋愛オーガナイザー」「恋愛マエストロ」…etc.と、「恋愛」を冠にした肩書きは昨今ネット上でも星の数ほど見かけますが、インパクトの面ではやはりこの「戦略家」が頭一つ飛び出ていると言わざるを得ません。さらに、ただやみくもに「字面の仰々しさ」だけを狙ってチョイスされたワードでも(おそらく?)ない。
19世紀初頭に試筆された『戦争論』で、著者であるプロイセン王国(現ドイツ)の軍人だったカール・フォン・クラウゼヴィッツは、「戦術」と「戦略」の違いを
「戦術」とは、戦闘における戦闘力の行使に関する規範=戦闘に勝つための方法(=ミクロ視点)→柔軟に変更してもいい
「戦略」とは戦争の目的を達成するために行われる戦闘に関する規範(=マクロ視点)→軸を変えてはならない
…と解説していますが、これを「恋愛」に例えるなら、
・恋愛戦術=
異性に対する会話術や振る舞いを説く
・恋愛戦略=
異性に対する心構えのようなものを説く
…ってことになり、(少なくとも同記事にかぎれば)彼女の主張も、きちんと後者に属するたぐいの論調になっているのです。
前置きが長くなってしまいました。ではとりあえず。冒頭にあった
「50代になってもモテ続けている男性」の「3つの特徴」ってヤツを、以下に紹介してみましょう。
1.ファッションを大切にする
(※平日をスーツで過ごす職に就く男性は、とくに休日のファッションをおろそかにしがち)
2.相手のいい部分に目を向ける
(※50代男性は、原則として人生の酸いも甘いもわかりきっているので、相手の悪い面を「それはそれで仕方ない」と割り切ることができる)
3.素直さを兼ね備えている
(※「そういう考え方もあるのね」と相手をすんなり肯定できる)
なるほど! どれもこれも「恋愛」という名の「戦場」で「おのれの戦闘力を行使する際に不可欠な規範」を語った名アドバイスばかりですな。
では、ここで!ワタクシ、不肖Gジィさんも…およばずながら「50代男がモテ続ける」ための「戦略」を、もういくつかだけ付け加えておきましょう。
4.相手がどんなに年下でも、いや年齢差が大きければ大きいほど、相手に心底からの敬意の念を示す(=対等の立場で接する)
(※ジェネレーションギャップから吸収できるレアでリアルな“感覚”は、我々年輩者の“経験”に勝るとも劣らない貴重な情報である)
5.「博愛主義」ではなく「偏愛主義」を貫け!
(※「みんなに好かれたい」という下心が見え隠れする、おじさんならではの鷹揚さは中途半端に終始する可能性高し。自分に興味を持ってくださる奇特な女性のみにとことん愛情を注ぐべき)
う〜〜〜ん、前出の3つもミックスすれば…まさにカンペキな
「5つの特徴」ではありませんか!