Vol.205 男の「本気」?
とある女性向け恋愛メディアが、
「その姿は本気です!
男性が溺愛する
女性に見せる行動4選」
…なるタイトルの恋愛コラムを配信しておりました。とりあえずは、その「4選」ってヤツを以下に紹介しておきます。
(1)会話中に急接近する
(※男は相手に興味がある場合、自然と近くに寄ってこようとする習性がある…とのこと)
(2)二人で食事をしようとする
(※男は相手に興味がある場合、必ず二人っきりで会おうとする習性がある…とのこと)
(3)一緒に帰ろうとする
(※同じ職場の場合、わざと時間を合わせている可能性も高い…とのこと)
(4)LINEでも連絡を取り合う
(※毎日のようにLINEが来るようなら、それが挨拶メッセージだけだとしても、かなり脈アリ…とのこと)]
さて。ここまでを一読した時点で、女性読者の皆さまはどのような心象をお持ちになったことでしょう?
「ヤバっ!
4つ全部当てハマってる?
もしかしたら、アタシが密かに
想いを寄せているあのカレ…
脈アリかも!?」
…みたいな風に軽くときめいちゃったり…しています???
でも、ちょっと待ってください! アナタが恋愛対象とする同じ「男」としてぼくは、この「4つ」だけで「脈アリ」とジャッジするのは早計、あまりに危険性が高い…と、警鐘を鳴らさざるを得ません。
まず、ぬか喜びする前に、相手の「本気」のニュアンス──つまり「好意」の種類を冷静に見極めることは重要なのでは?
はたして「本気」でカレはアナタを本命のカノジョにしたいのか? それとも「本気」で落としたいだけ、
極論すればカラダ目当てなだけなのか?
おそらく、同コラムは「溺愛」と表現しているがゆえ、前者を意向していると推測できますが、だったらこの「4つ」には最低でも一つは「間違い」があります。その正解はズバリ!
(1)の「会話中に急接近する」
仮に「(極論すれば)カラダ目当て」だと、男もぐいぐい攻めてくるでしょう。その「積極的なアプローチ」の度が過ぎて撃沈の憂き目にあっても、
「じゃあ次行こ、次!」
…の精神であっさりマインドをスイッチできるからです。いっぽう、仮に「本命カノジョ狙い」ならば、男の言動は180度
変わってきます。
「せっかくこれまで
地道に築いてきた
今の関係を壊したくない」
…といった心理的なストッパーが働き、極度にミスを恐れる
ようになる──すなわち、途轍もなく慎重になってしまうのです。ボディタッチなんてとんでもない! ましてや
「今日はお泊まりしちゃう?」なんて口説き文句はどんなに冗談っぽい口調だって、とてもじゃないけど吐けやしない…。
二人っきりになっても、むしろぎこちないくらいに距離を取ってしまうのが「本気」でアナタを「溺愛」している男の、自然な振る舞いなのではないでしょうか? 少なくともぼくは必ずそうなってしまいます。
男とは多くが「本命」の女性と対峙した場合、
10代の思春期へと退行する生き物です。その定理に従えば、
(3)の「一緒に帰ろうとする」あたりは、「4つ」のなかだともっとも信憑性が高い“マニュアル”である気がします。その帰り道、カレが恐る恐る手でもつないできたら……それはもうさすがに「脈アリ」の“判決”を下しても、かまわないでしょう。逆に申せば、ここ“ハプバー”においてこの手の反応を示す男は、後々面倒臭いことにもなりかねない要注意人物なのであります!