Vol.330 ハプバーでも激増中!?「小綺麗男子」はこれからどこへ向かっていくのか?
とある総合美容クリニックの発表によると、2014年から今期までを比較すれば、なんと!
男性患者数が34.05倍
…にまで跳ね上がったと聞きます。
ちなみに、施術別だと
「医療脱毛」は31.42倍
「スキンケア治療」は116.72倍
…なんだとか!?
ホンの10年ほど前の、ヒゲや全身の「医療脱毛」が中心だったころは20〜30代のビジネスマンが主な患者層でしたが、昨今はシミやたるみの「スキンケア治療」、
それに「AGA治療」や「スメルケア(ワキガ・多汗症)治療」「医療痩身」…ほか、さまざまな施術にも男性の関心が寄せられ、40〜50代の来院も増加していると言います。
これらのとんでもない伸び率は、ひとえに同院の企業努力の賜物なのかもしれません。が、
「メンズ美容市場の
規模が右肩上がり」
…なのは紛れもない事実であって、その理由には、以下のような推察が挙げられます。
・ジェンダーレスの一般化
ジェンダーフリーという考え方が世間に広く浸透。男らしさ・女らしさといった旧来の価値観にとらわれない「美容男子」が多くなってきた。
・男性の美意識の高まり
「美容男子」の登場により、一般的な男性全体の美意識も高まってきている。
・美容医療に対する敷居の低下
「プチ整形」という言葉が生まれ、美容医療に対する敷居が一気に下がった。美容医療技術も日進月歩状態ゆえ、施術自体もどんどん手軽になってきている。
・男性美容の受け皿の存在
従来の美容クリニックは、そのほとんどが女性をメインターゲットとしてきたため、男性は来院しづらかったが、最近は
男性専用の美容クリニックも増えてきている。
どれも時世のトレンドを敏感に察知した正しい分析だと思います。しかし、これからも加速度的にエスカレートしていくであろう、
こうした風潮が、はたして良いことなのか悪いことなのか……正直なところ、Gジィさんにはよくわかりません。
ただ、この数年、ここ“ハプバー”に来店するヒトたちをザッと観察していても、いかにも不潔っぽくて近づきたくもないような男性客は、めっきりと減った印象があります。少なくとも短時間で最大限に濃密な関係へと到ることもあるこの空間においては、間違いなく
「良いこと」
…なのでしょう。
決して遠くない将来、中高年男性の誰もが、もっと当たり前のごとくリーズナブルに美肌やAGAや痩身の施術を美容クリニックで受けるようになり、あとチャチャッと白髪を染めたら…
世代ごとの個性が
相当なレベルにまでフラット化
…され、いずれ街中でも“ハプバー”でも
50代以上(に見える)男性が消滅してしまうのではないでしょうか? それはそれでちょっと怖い話だと、ぼくは思います。そして、こんなアンチエイジング現象はすでに女性のあいだでは兆候が垣間見えはじめてもいます。
かといって、「外見の没個性化」や
「ポジティブエイジング」をスローガンに、
「美容男子」を全否定するのもなんか違う気がする…。
以前、ここのコラムでもカミングアウトしましたが、ぼくも
腕毛の脱毛施術を受けたことがある、いわゆる経験者であります。そして、細いけど異様に長かった腕毛を処理することによって、一つのコンプレックスが抹消できたのは、紛れもない真実なのです。
もはや「美容施術を受けるか・受けないか?」ではなく、
「美容施術をどこまでするか?」
…が、とりあえずは男性の外見の個性を浮き立たせる要素となる時代に突入しつつあるのかもしれません。
では、そんな経緯と風潮からトコトンまでイッちゃったヒトは、次にどこへと向かうのか???
一説によれば、Vラインまでをもパイパンやパイチンにまでお手入れしてしまい、つるんつるん状態に仕立て上げたヒトたちは、その剥き出しになった性器が気になって、次は
「下半身リメイク=性器形成」
…に走るんだとか…。
もっとも代表的な例としては男性の「包茎手術」。女性ならば、いわゆる「ビラビラ」を切除する「小陰唇縮小手術」──それどころか、ヒアルロン酸注入によって、男性ならばカリをデカくしたり、女性ならばシマりを良くしたり…まで!?
さらに、日本においてもこの性器形成を専門とするクリニックは、すでに実在し、けっこう繁盛もしているらしい…。個人的にはボク、
アソコのビラビラ…嫌いじゃないんですけどね(笑)?