Vol.337 立ちション派? 座りション派?
最近、飲食店やその他公共施設にある、
洋式便器を設置している
トイレ個室内
…で、男性に向けて
「立ちション禁止!」
…の旨を伝える貼り紙等をよく見かけませんか?
もう数年も前から貼っている所には貼ってあったのかもしれませんが、ここ2〜3年で、とくに急増した印象があります。
不特定多数の人たちが利用するトイレを有するお店や施設側による、コロナ対策の一環でもあるのでしょう。
その「禁止の理由」は、もちろん
「立って洋式便器に小便をすれば、
便器の外までその飛沫(しぶき)が
飛び散る可能性が高いから」
…です。ところが、長年、男性専用の縦に細長い小便器で用を足すことに慣れ親しんできた(とくに年輩の)男性にとって、
「座りション」
…はけっこうハードルが高いようで、2016年のけっこう古いデータではありますが、とある主婦層をターゲットとした情報メディアが既婚男性100人を対象に行ったアンケート調査によれば、
・立ちション派:40人
・座りション派:45人
・どっちもやる:15人
…と、「立ちション派」と「座りション派」がほぼ同数の拮抗状態と
いう結果となっておりました。
ぼくも、不謹慎で恐縮なんですけど、コロナ以前は完ペキに
「立ちション派」
…でありました。その理由は、単純に
「わざわざズボンとパンツを
脱いで(洋式)便器に座るのが
面倒くさいから」
つまり、
「他人への迷惑」より
「自分の些細な都合」を
優先させていた
…わけであります。しかも、たいがいはセカンドカバーを降ろしたままヤッっていたから、よけいにタチが悪い!
あまりに豪快に飛び散りすぎたときは、さすがにトイレットペーパーで飛沫を拭き取ったりはしていたものの、よくよく考えてみると、自分の前にそのトイレを使用していた男性が、ぼくと同じようなことをしていたとしたら…と想像すれば、我ながらゾッとしてしまいます。本当に本当に、
すみませんでした
m(__)mm(__)mm(__)m!
ちなみに、「立ちション派」の主張の声をいくつか拾って
みると、ぼくと同様に
「面倒くさい」
…が大半で、あとは「男子の特権」だの「男の沽券」だの……など、説得力に乏しいものばかり。やはり、洋式便器でおしっこをさせていただくのなら、
「座り」が礼儀!
…ってえのが正解なんでしょう。
「便器にこびりついた
“大の残しモノ”を
狙って立ちションする」
…といった、そのマニアックな快感はチョッピリ理解できたりもするですが…(笑)。
あと、「どっちもやる派」の
「スエットとか脱ぎやすい服のときは
座ってしますが、
ベルトのあるズボンのときは
立ってすることも…」
…って心情もわからなくはない。再びすみません!
ぼくも漏れそうなときは、いまだそういうことしちゃうこともありますm(__)m
昔ながらの(立ち)小便器に取って代わって、洋式便器が急激に増えたのは(正確に言えば、多くの飲食店ほかの公共施設が、スペース上の関係で昔ながらの(立ち)小便器を設置しなくなったのは)、ここ30年ほどのことだと聞きます。歴史としてはまだ浅めゆえ、つい近ごろまで
「洋式便器での
立小便はマナー違反」
…だという事実にさえ気付いていなかった男性も(ぼくも含めて)少なからず…なのかもしれません。
だけど、このたびの新型コロナショックをきっかけに、
こうした当たり前の常識が一気にちまたへと飛び散る…いや、拡散したらいいな……と、現在のぼくは切に願っています。
とくに“ハプバー”のような
「店内の不潔さが
デリケイトにリビドーを
萎えさせてしまう」
…空間においては、なおさら
トイレはキレイに
使ってもらいたい
…と思いませんか???