Vol.424 「美しすぎる」という形容について
生粋の野球好きで、この3月はWBC絡みのニュースをチェックするのに朝から晩まで大忙しなGジィさんでありますが、
そんななか、台湾代表の某チアガールさんのことを、某スポーツ新聞系メディアが
「美しすぎるチアガール」
…みたいな風に表現している記事が目につきました。そして、こうした
「美しすぎる〜」
…というワードを使用する公的メディアが、まだ実在したのか…と、ぼくは少々驚いてしまいました。
もう数年も前のことなのですが、とある新聞系のニュースサイトが、国際女性デーである3月8日に
『「美しすぎる野球選手」の葛藤
ファン拡大の役割自覚…でも
「技術よりもそこが目立ってしまう」』
…なるタイトルの記事を配信しておりました。とりあえずは同記事の「Gジィさんが気になった部分」をいくつか抜粋してみたので、読んでみてください。
「美しすぎる野球選手」の存在は、ファン層拡大のきっかけになる。だが、容姿が先立つ呼称に女子野球の加藤優(かつては神奈川県初の企業チーム『GOODJOB女子硬式野球部』に所属)は複雑な笑みを浮かべる。
厚木商高出身。女子プロ野球時代はタレント「美しすぎる野球選手」の存在は、ファン層拡大のきっかけになる。だが、容姿が先立つ呼称に女子野球の加藤優(かつては神奈川県初の企業チーム『GOODJOB女子硬式野球部』に所属)は複雑な笑みを浮かべる。
厚木商高出身。女子プロ野球時代はタレント活動を並行させ、一躍脚光を浴びた。「にわかファンにも野球の良さを伝えるのが自分の仕事」。スポーツ番組などメディアに積極的に出演し、“広告塔”としての役割を担ってきた。
ただ一方、「パワーや技術よりもそこが目立ってしまう」。類まれなるバットコントロールへの称賛も容姿の「美しさ」が付随する。アマチュア選手として現役復帰した今も葛藤があるという。
(中略)「野球はまだ男性がやるものと思われている男性が多い中でも男女平等にやっていけるところを見せていきたい」。(当時)手掛けている少年野球教室には、未来を担う女子選手も参加する。草の根から変革を促していくつもりだ。
ぼくは、昔から特定的な女性の肩書きの前に付ける、この「美しすぎる」なる形容があまり好きではありません。
「野球」はもちろんのこと、「サッカー」「格闘技」…ほか、
筋力など身体面で圧倒的に男性優位な(ほとんどの)スポーツに女性が進出してきた際、それなりに容姿が整った女性には必ず
セットとされていた形容であります。
「フィギュアスケート」のように
「女性ならではの
しなやかなパフォーマンス」
…がすでに周知となっているスポーツや、本来は能力的に男女平等であるはずの「将棋」「囲碁」などの世界の…それに、たとえば理数系の学問に長けている女性にすら、しばし使われていた記憶があります。
「天は優れた才能と容姿
という二物を与えない」
…といった、とっくに形骸化した古い諺に潜むやっかみに
近い裏メッセージを込めているような、一言で申せば
「品のない言葉」
…だとGジィさんは思います。
しかしながら、この「美しすぎる」がわかりやすく読者の目を引き、ネット上でのSEO対策でも相当に有効なワードであることもまた事実で、なりふりかまわず
「自分が懸命に
打ち込んでいる
分野を世に広めたい!」
…のなら、品はなくとも、
「手っ取り早くて
使い勝手の良い言葉」
…であることも、また理解できなくはありません。が、もうそろそろ封印してもかまわないのではないでしょうか?
ちなみに、ここ“ハプバー”でも…ぼくは「美しい女性客」が来店するのは大歓迎ですが、
「美しすぎる女性客」
…にはちょっぴり戸惑ってしまうやもしれません。
なぜなら、Gジィさんは「美しすぎる女性」と対面すれば、緊張し過ぎてしまい、
「チ◯コが
勃たなくなる」
…きらいがあるのです(笑)。