Vol.453 40代男性の「結婚」に対する心境の変化
ここ『アグリーアブル』には20代から、それこそGジィさんのようなアラカン世代の男女までが雑多的に集ってきます。
そして、もちろんのこと…その雑多な人たちには独身者もいますし、いっぽうでは既婚者も紛れ込んでいるのが実情で、そこには
「あまり触れないこと」
…が、“ハプバー”における一種のマナーだと言えましょう。
ところが、“ハプバー”とかで独身生活を謳歌しまくり、一見結婚に縁遠いような人たちが40代で電撃的に「大人婚」へと踏み込む
「晩婚現象」
…が昨今、進みつつある──そんなことが書かれた記事を、
とある週刊誌が運営するWEBメディアが配信しておりました。
日本は、調査が行われた2015年の時点だと、
男性23.4%
女性14.1%
…で、じつに男性の約4人に一人、女性の約7人に一人が「生涯未婚」という、れっきとした
「独身大国」
…であると言います。
こうしたなか、
「仕事は順調で
お金に不自由がなく、
それなりに異性との交流にも
困っていない人たち」
…は「結婚」にも縁遠いように見えました。なのに、なぜ彼ら彼女らは「気ままな独身生活」との決別を果たしたのでしょう?
同記事によると、
・「なんで(独身なの)?」という問いにいちいち答えるのが面倒になってきた
・自分の独身を(勝手に)案じてくれていた周囲が喜んでくれる
・「大人婚」の場合、付き合いや駆け引きがなくストレートにゴールへとたどり着くケースが多い
…など、副次的な要因も挙げられますが、やはり
「死ぬまで
自分一人で
生きていく人生が
想像できなかった」
…といった不安が一番切実な理由である…のだそう。
43歳のとき(当時)52歳だった夫と結婚したという、同記事の取材に応える出版社勤務の女性は、結婚してから実感できたメリットについて、以下のように語ります。
「生活の細かいことを物理的にも気持ち的にもシェアできるので、自分の仕事や趣味に、むしろ集中できるようになりました。自分が背負うものも半分になった感じで、独身時代よりも気持ちが自由になりました」
元殺し屋だった男が引退後、日本の片田舎にある秘境的な
温泉宿に住み込みで働く…といった設定の名作漫画
『湯けむりスナイパー』
(実業之日本社)
…で、主人公の「源さん」は、
70歳を越えて初バイアグラにチャレンジする老人男性客を見ながら、
「老いる…とは、
それまで囚われていた
<性>から遠ざかり
安楽を得ることではないのか」
…との金言をつぶやいています。
人間、誰もが40歳・50歳・60歳…と、節目の年代を過ぎると、目に見えてモテなくなってきます。
当たり前の話、加齢するごとに性的機能をも含む
フィジカルの能力がガクンと落ちてしまうからです。
「そこらへんの劣化は
若いモンにはない
経験や知識で
補えばいいじゃないか」
…なんて反論もあるかもしれません。
しかし、アラカンのGジィさんは断言できます。
「人間がセックスに
若い肉体を求める」
…のはもはや本能であり、我々世代が若い世代から
「一生の伴侶」
…として選択される確率は年々奇跡の数字へと近づいていく。
そう! とどのつまりが、
「<性>から遠ざかり安楽を得る」
…ということは、すなわち
「自分の仕事や趣味に
集中できる日々を得る」
…ということであり、その横に
「いつも寄り添えるパートナー」
…がいてくれたら…それはそれで素晴らしい余生なのでは
ないでしょうか?