Vol.479 【男子オンリーなハプバーのカウンター席での雑談ネタ】「魔球」
せっかく“ハプバー”に来たのに、カウンター席は男子ばっか…
そんな日もたま〜にはあります…よね(笑)? でも、そんな日こそ(女子客が来店するまで)初対面の男子同士親交を温め合ってみるのも、“ハプバー”の醍醐味の一つ! そこで、「そんな日」にこそもってこいな、とっておきの会話ネタを、今日は一つ提供いたしましょう。そのネタとは…ズバリ!
「魔球」
…であります。
とある総合エンタメ系ネットメディアが、
かつて野球漫画やアニメに登場した、ときには
「ルール違反」
…もおかまいなしな「魔球」にスポットを当てる記事を配信しておりました。
はたして、どんな奇想天外な「魔球」を紹介してくださるのか、さっそくクリックして目を通してみると…?
まず、Gジィさんのような昭和生まれにとって、
野球漫画の金字塔といえば…やはり
『巨人の星』
(原作:梶原一騎/作画:川﨑のぼる)
…しかありません。その主人公・星飛雄馬が投げる
「大リーグボール」
…が今なお語り継がれる「魔球ブーム」の先駆けとなった
ことに間違いはありません。
針の穴をも通す精密なコントロールを誇る超速球と、
球質の軽さというプロ投手として致命的な欠点を逆手に取り、打者が構えたバットを狙って凡打を打たせる
「大リーグボール1号」
──魔送球を応用することによって、凄まじく巻き起こるベース前の土煙と、高く上げた飛雄馬の右足から舞い落ちる
グラウンドの土を巧みに利用してボールが消えてしまう
「大リーグボール2号」こと
「消える魔球」
──それに、飛雄馬が独特のアンダースローで投じる、球の縫い目が見えるほど超スローボール
「大リーグボール3号」
…は、プロ打者の猛烈なスイングから生じる強力な風圧に
よって、ボールがバットからフワッと逃げてしまう…とんでもないシロモノでありました。
なお、「大リーグボール3号」の投げすぎで利き腕の左腕が完全に破壊されてしまった飛雄馬が右投手として復活する
『新・巨人の星』でも、ボールが蜃気楼のごとく3つにも4つにも見える
「右大リーグボール1号」
…が披露されたが、同魔球に関しては
「どうやって投げるの?」
「どういう理屈で
球が蜃気楼みたくなるの?」
…といった種明かしがされないまま連載が終了してしまったと
いう、尻つぼみ状態が少々残念なところでありました。
同記事で、次に紹介されていた
『侍ジャイアンツ』
(原作:梶原一騎/作画:井上コオ)
…も、故・一騎センセイが『巨人の星』の
「二匹目のどじょう」
…を狙ったかたちとなったせいか(?)、『巨人の星』にも負けずと劣らない奇天烈な「魔球」のオン・パレードであります。
主人公の番場蛮がマウンド上で投球フォームに入った直後に腰を落とし、左足一本だけでビルの3階くらいの高さまで飛翔しながらジャンプの頂上付近から角度をつけたボールを投げ込む
「ハイジャンプ魔球」
──(※はじめて同魔球を主人公の番場蛮が披露した際、審判団のあいだで「ルール違反」が協議されたが、作中ではセーフの判定に。しかし、現実はたぶんボーク)。
ほかにも、「ハイジャンプ魔球」のブラッシュアップ・バージョン
「エビ投げハイジャンプ魔球」
…に、本人が大回転しながら投球することによってボールの出どころが見えなくなる
「大回転魔球」
──(これもたぶんボーク)、「ハイジャンプ魔球」と「大回転魔球」のミックス・バージョン
「大回転ハイジャンプ魔球」
──(たぶんボーク)に、トドメ(?)はあの硬い硬球を
握りつぶして横投げする
「分身魔球」
──結局、番場蛮はこの「分身魔球」の投げすぎ(※一球で10球分の体力を消耗)で帰らぬ人となってしまいました…。ちなみにぼくも子どものころ、ゴム球でこの「分身魔球」に何度もチャレンジしたものですが、結局一度もボールは分身しませんでした(笑)。
最後に紹介されていた
『ミラクルジャイアンツ童夢くん』
(作画:石ノ森章太郎)
…の主人公で、なんと!
小学5年生で讀賣ジャイアンツに入団した
新城童夢が放った、もはや宇宙レベルの「魔球」も
忘れることができません。
高く上げた足を振り下ろす尋常じゃない反動で真空状態の渦をつくり出し、その渦のなかに投げ込むことでボールを加速させる
「サンダーバキュームボール」
…(MAX256キロ! キャッチャーが捕球できないという難点も?)に、ボールに超絶スピンを与えて
小型のブラックホールをつくり出す
「ハイパースピンブラックホール」
──ブラックホールの吸引力にバットが吸い寄せられ、強制的に凡打を打たされるといった難攻不落の魔球でありました。
さて。ここまでに登場した数々の「魔球」のほかにも、幼き時代のGジィさん少年の胸を躍らせた魔球が
『アストロ球団』
(原作:遠崎史朗/作画:中島徳博)
…で、主人公の宇野球一が鎖骨を折ってまで投球した
「スカイラブ投法」
…であります。グラブを投げ捨て、右手に握ったボールを平手上の左腕へと移動させ(完璧にボーク)、渾身の力を込めて投げたボールは…ベースにめり込んでしまうほどの
「落ちる超豪球」
──「分身魔球」同様に子どものころ、散々チャレンジしたものの、ぼくが投げたボールはタテに変化するどころか、一度もホームベースまで届かなかった…。
以上、昨今の野球漫画はリアリティを重視する傾向が強くなりつつありますが、たまにはこういう夢のある
「新しい魔球」
…も、見てみたい…と思いません(笑)?