Vol.485 【ハプバーでのちょっとした余談】「実写化のクオリティが高い女優」って?
今日のコラムは、まあ仮にぼくがここ『アグリーアブル』の
カウンター席に座っていたとして、その隣が男子にせよ女子にせよ、話題に詰まってしまったときに語っている様子でもシミュレーションしながら、読んでみてください。
ちょっと前に、動画配信の横断検索サービス会社が運営する、とあるWEBメディアが
「実写化のクオリティが高いと思う女優」
…のアンケート調査を実施。そのランキング結果と分析を述べる記事を某ニュースサイトが配信しておりました。とりあえずは、その「ベスト3」に選ばれた女優を以下に紹介しておきましょう。
1位:橋本環奈
(代表作:『銀魂』神楽役)
2位:浜辺美波
(代表作:『賭ケグルイ』蛇喰夢子役)
3位:深田恭子
(代表作『ヤッターマン』ドロンジョ役)
なるほど、「個々」ではなく「並び」で見れば、たしかに従来の「好きな女優ランクング」とかだと、わりと見慣れない顔ぶれ
だと言えなくもありません。同記事の筆者さんは、
「実写化においてアニメファンに支持されるには、2次元のキャラに引けを取らないビジュアルだけでなく、世界観を3次元に体現する演技力も重要のようです」
…と指摘しています。つまり、
「実写化のクオリティが高い女優」
…というのは、おそらく
「アニメやマンガの作品を映画やドラマで実写化しても、原作のヒロイン役に負けないくらいの表現力を発揮できる女優さん」
…ってことなのでしょう。
頭の中ではちゃんと理解できています。が、マンガはともかくアニメに関しては『巨人の星』『魔法使いサリー』『マジンガーZ』…
あたりを経て
『宇宙戦艦ヤマト』
…で完全に知識が止まってしまっている(※ガンダムですらほとんど観たことがない)ぼくとしては、
「実写化のクオリティが高い女優」として
「橋本・浜辺・深田」
…がスリートップの座に輝いた…という現実を
「なるほど!」
…とすんなり看過することができないのです。
いや、この3人が「悪い!」と言っているわけでは決してありませんよ!
「実写化」にチャレンジした経験がある女優だけにかぎっても、それなりに幾多もの候補者が挙がってくるはずなのに、あえてなぜこの3人なのか? そこらへんがよくがわからないのです。
Gジィさんの乏しい芸能知識から読み解くかぎり、3人に共通しているのは
「テレビCMでも
引っ張りだこ状態」
…ということ──そして、「広告業界の人気者」であるということは、当然ながら
「(少なくとも外に出回る)
私生活もクリーンであること」
…が余儀なくされ、そうなれば「プライベートの漏洩」も頻度が減り、
「人間臭さ」
…みたいなものが我々視聴者が抱くイメージから
除去されていく…。
さらに、15秒〜30秒の尺を一作品とするテレビCMにおいては、そんな彼女らが露出している(顔も含む)すべての肌にコンマ数秒のスキもない徹底的なレタッチが施されます。あの名作映画『ブレードランナー』でショーン・ヤングが演じた
「レイチェル」のような質感を有する
「レプリカント」
…の出来上がりってわけであります。
…と、ここまでをまとめれば、
「過去にアニメやマンガを実写化したヒロイン役にチャレンジした経験があって、只今CMでも引っ張りだこ状態な女優」
…こそが、イコール
「実写化のクオリティが高い女優」
…って理屈になり、そうなれば今回の顔ぶれにもいささかの得心がいくのですが…いかがでしょう?
ちなみにぼくは、『ルパン三世』の実写映画で峰不二子役を演じた黒木メイサさんも、
個人的にはお気に入りだったりします。
ダメですか?