Vol.487 ハプバーのカウンター席で仕事をする一流ビジネスパーソン?
某著名な実業家殿が、自身のとある著書で
「一流ビジネスマンの
スポーツ観戦術」
…みたいなことを提言なされておりました。
ぼくはビジネスマンじゃないので…あと、
人間として「一流」であろうと
「二流」だろうと「三流」だろうと、
モテさえすれば…
“ハプバー”でオイシイ思いさえ
できたらそれで大満足!
…というタイプの人間なので、
「どーだっていい」
…っちゃ、どーだっていい啓蒙なのですが、その内容には少々
注目すべき部分もなくはなかったので、とりあえず今日は
ソレについて考察してみましょう。
その某実業家殿は、原則として
「スポーツには一切興味なし!」
…であるらしく、要はスポーツの観戦の仕方で、ビジネスパーソンは
「捨てる力」
…を養いましょう、とおっしゃっているわけであります。
なお、余談ではありますが、ぼくはこの
「ビジネスパーソン」
…って呼び名があまり好きではなく、
フツーに「ビジネスマン」でいいじゃないか…と、ついツッコミたくなるのですが…ジェンダー問題にちまたが過敏にならざるを得ない時代において、「看護婦」がいつの間にか「看護師」に、「スッチー」が「CA」へと成り代わっていくのと同じ流れなのでしょう。まあしょうがないですね。
話を戻します。まず、某実業家殿は「スポーツ観戦にかぎらず、面白いネタをインプットするための良質な情報源」として
「テレビ」
…を挙げています。その根拠のおおよそは、
「テレビはオワコン」というヤツこそ終わっている→ネットにはたくさんの情報が流れているが、その多くは調査がいい加減で信憑性に欠ける→対してテレビ番組はとにかく綿密に調べ上げて制作されている→収録してから放送するまでの時間も短いので、情報の鮮度もじつは高い=ネットどころか本よりも深くて新鮮な情報が得られることも多い。
…なんて風な感じでありました。
コレに関しては、「すべて」とまではいかなくとも、
かなりの部分で
「一理あるな」
…と、ぼくも思います。現状においては、単純にまだ
「一つのコンテンツ制作に
かける予算額が
もっとも多いメディア」
…であることに変わりはないのだから、そう捉えると
当然の帰結…なのかもしれません。
次に、某実業家殿は
「スポーツはインプットには
最適なコンテンツ」
…ではあるものの、
「闇雲にテレビ観戦
するだけでは芸がない!」
…とも付け加え、以下のような観戦方法を推奨しております。
オリンピックを例にとれば、日本人がメダルを獲得しそうな競技や、世界的なスター選手が出場する競技にはまったく興味が湧かない→そんな私が注目しているのは「音」が楽しめる競技→たとえば「クレー射撃(のバ〜ンという音)」とか「ゴルフ(のシュシュシューというボールが飛んでいく音)」とか「自転車のロードレース(の遠くから聞こえてくるグーッという雷鳴のような音?)」とか→したがって、(他のスポーツ観戦は切り捨てて)音のするスポーツだけを突き詰めていけば、誰もが耳を傾けたくなる価値あるネタになる。
う〜ん…たしかに、目の付けどころは斬新っぽくはあるんですけど、ビジネスの合間の雑談や飲みの席でいきなりこんな風に話題を振っても、変人扱いされておしまい…って気もします。
とどのつまりが、
・情報が命であるビジネスパーソンは視覚だけではなく五感のすべてを研ぎ澄ませ!
・時間と戦うビジネスパーソンはオリンピックを「音」だけを楽しみながらビジネスも“ながら”でこなせ!(=コードレスイヤフォンで音楽を聴きながらノートパソコンに向かう感覚で)
・他人より抜きん出たビジネスパーソンであるには「変人」であれ!
…ってことなんでしょうか? どうです!? 正しいですか?
たぶん間違ってるんでしょうけど(笑)。
で、以上の「教え」を踏まえて、Gジィさんは
「一流のビジネスパーソン」の(ように見せる)振る舞い方として以下のような結論を導き出した次第であります。
・他人とは逆の発想から物事にアプローチをかける
・他人がスルーしがちな物事に着目する
・インパクトのある発言を冒頭に持ってきて、その理由はあやふやに
して誤魔化す
よくよく精査すれば、どれも故・竹村健一さんあたりが主張なされてきたっぽい古典的なロジックばっかですが、そう考えれば、ビジネス訓示ってえのは今も昔もあまり変わりはない、普遍的な性質を有しているのではないでしょうか。
「音だけを楽しむこと」
…が一流ビジネスパーソンへの近道なんだったら、
ハプバーのカウンター席でノートパソコンを開いて仕事しているほうが、クレー射撃とかゴルフだとか自転車のロードレースなんかより、よっぽど刺激的だと思うんですけどね?
刺激的すぎて、ノートパソコンにはちっとも
集中できないかもしれませんが…(笑)。
少なくともぼくは『アグリーアブル』のカウンター席でこのコラムを書くことは…到底できません! けれど、
一流ビジネスパーソンを目指すアナタではれば…
できるもんならゼヒ一度チャレンジしてみてください(爆)。