Vol.510 【ハプバーで知り合った風俗嬢から聞いたチョットいい話】最新パネマジ事情(後編)
(※前編から続く)
たとえば「自撮り」という行為において、
『SNOW(スノー)』
『SODA(ソーダ)』
…などの写真アプリを使って、面白メイクを施したり、
フレームをゴリゴリに装飾したりするのは楽しいし、身内ウケはするのかもしれませんが、
「入念な下調べ」
…の真っ只中である男側からすると過剰すぎて(=「とにかく自分が可愛いと思う写真をチョイスする」という視点が強すぎて)、早い段階で篩(ふるい)から落とされてしまう傾向にあるようです。
こうした実状下において、「選ばれる側」である彼女たちの多くが愛用しているスタンダードな写真アプリは
『Ulike(ユーライク)』
『MAKE-UP BEAUTY
(メイクアップ・ビューティ)』
…なのだそう。
Gジィさんが“ハプバー”で知り合った
デリヘル嬢のS美ちゃん(22)は、
『Ulike』推しの理由をこう語ります。
「『ナチュラルカメラ』が売りなだけあって、すごく自然体に撮れるんですよ。フィルターのバリエも豊富だし、初心者でも簡単に操作できるし…。アタシって自撮りをするとき、ポーズがなかなか決まらないんですけど、『姿勢機能』(※自撮りの際、カメラ画面にベストなポーズの枠が表示される機能のこと)のおかげで、ポーズがすぐ決められるのも超ウレシイ!」
『MAKE-UP BEAUTY』は、その名のとおり、充実したメイク機能が魅力! S美ちゃんは、その使い勝手の良さをこう力説します。
「ノーメイクでも化粧をしてるみたく撮れるから寝起きでもOK! すっぴんの自撮り写真を使って、いろんなメイクやヘアカラーを気軽にお試しもできる。メイクが苦手な子でも自分の顔の可能性に気づけるアプリだと思います」
とくに、一枚でもたくさんのプライベート画像を「日記」のコーナーでアップすることが有効なセールスプロモーションの一環となる「お店で働く子」たちにとって、
「ノーメイクでも
化粧をしてるみたいに
撮れるから
寝起きでもOK!」
…なのは、なによりも貴重なメリットなのだと言います。
ところが、ここまで論じてきた「自撮りトレンド」とは明らかに一線を画す、また新しいムーブメントが
一部のプロフェッショナルから
生まれつつあるんだとか…?
その「一部のプロ」の一人──S美ちゃんの先輩である、
蒲田のホテヘルで働くYちゃん(32)が
現在お仕事で自撮りしているのは、なんと!
『Foodie(フーディ)』
…とのこと。説明するまでもなく、本来は料理撮影に特化した
写真アプリです。
「アタシももうこの仕事に就いて長いんだけど、そろそろプロフや日記の写真をイジりすぎるのはヤメよっかな…って。だから、最近は『Foodie』でフィルターもかけずに自撮りしてから、チャチャッと美肌補正するだけでおしまい! 他のアプリのカメラ機能はどれも似たり寄ったりだけど…『Foodie』は、やっぱ食べ物をキレイに撮るためのアプリだけあってか、素の自分よりも“奥”の色をビビッドに表現にしてくれるイメージなの」
たしかに、彼女たちからすれば、お店のホームページに掲載する写真を盛れるだけ盛って、とにもかくにも
「新規客を獲得すること」
…が大切なのは十分に理解できます。
しかし、やっとの思いで本指名をもらい
「いざご対面!」
…ってことになって、プロフや日記の
「写真と実物とのギャップ」
…があまりに激しすぎたら…客側の落胆もひとしおで、おそらく二度とリピートされることはありません。一枚の投稿写真に
労力を取られすぎることによって、その精密な加工作業が億劫になり、ひいては大きなストレスになってしまうのも考えものであります。
「リピーター率は下がるかもしれないけど、ありのままのアタシを見たうえでお店に来てくれたお客さんのほうが結果的には常連になってくれる確率が高いと思う!」
…ともYちゃんは分析なさっている…んだとか。
言われてみたら、
「そりゃあ
たしかに
そのとおりだわなぁ…」
…と、Gジィさんも猛烈に同感できました。
あと、当たり前のこと「入念な下調べ」に少なからずの時間を浪費し続けている世の男たちも、それなりの学習能力は
あるわけですから、
「この子の写真が
どの程度盛られているか」
…を、ディテールやマチエールのあまりの不自然さや場違い(?)すぎる可愛さ…などから、そこそこ判別できるくらいに
目は肥えてきているはずですし…。
いずれにせよ、需要サイドと供給サイドのあいだで日夜繰り広げられている、
「不毛ないたちごっこ」
…的な鬩(せめ)ぎ合いに歯止めをかけるという意味でも、なかなかに悪くはないムーブメントなのではないか…と、Gジィさんは考えるのですが、いかがでしょう?
ちなみに、風俗店に行って、
「キミのスマホで
エッチな写真
撮ってあげようか?」
…と、提案すれば、けっこうな高確率で貴男の好感度はアップします。彼女たちは心底から日々の
「日記ネタづくり」
…に四苦八苦しているのです。
重要なのは「キミのスマホで〜」というくだりで、その最低限の礼儀を踏まえたうえで、いろんな写真アプリを達者に使いこなすことができたら…もしかすると、従来以上の
手厚いサービス…ひいては、店外デートも夢じゃない…かもしれませんよ(笑)。