Vol.515 【Gジィさんの夢日記(2)】二千五百円札
二千五百円札の夢
…を見た。
ぼくは友人だか誰だかと、渋谷だか新宿だか銀座だかにあるインド料理屋でインドカレーを食べている。
その「友人だか誰だか」はどこの国の人だったか…男性だったか女性だったかすら覚えていない。だが、夢に出てくるほどなのだから、最低でも「知人」くらいではあるのだろう。
タンドリーチキンに、バターチキンカレーやサグチキンカレー
(※↑チキンづくし)に舌鼓を打ったのち、デザートのジャレビを注文してから、
「お会計お願いします」
…と、インド人の店員さんをテーブルに呼んで、
レシートを受け取った。
手書きで書かれた請求額は
「13120円」
…になっていた。
ぼくは1万円札二枚を渡し、おつりが来るのを、
ジャレビの残りを銀製のスプーンでほじくりながら、
待っていた。
しばらくしたら、インド人の店員さんが
「おまたせしあしたー」
…と、おつりを持って、やってくる。
トレイにはお札が三枚…
それと小銭の880円と領収書が置いてあった。
一枚は千円札…もう二枚は見慣れないお札だった。
「ああ…二千円札か。
久しぶりに見るなあ」
…と、最初は思った。が、どうも計算が合わない。
何度暗算してもお釣りの額が千円足りないので、
その二枚のお札をよくよく凝視してみると、
「二千円」
…ではなく、
「二千五百円」
…と表示されているのだ。
「なるほどね…」
…と、とりあえずは納得した。
けれど、ぼくはよくよく考え直す。
ここ日本国において、そんな
「新しいお札が発行された」
…なんて話は、一度も聞いたことないではないか…と。
勇気を出して、インド人の店員さんに訊ねてみる。
「これ…ちゃんと
正式に流通している
お札なの?」
すると、インド人の店員さんは、
満面の笑みとたどたどしい日本語で、
淀みなくこう答えてくれた。
「ウチからのサービスで、
いっしょけんめい
ワタシたちでつくりました」
ふぅ〜〜〜ん…そーなんだ。
ありがとう…しかし、ちょっと待て!?
「それってニセ札やん!」
…と、突っ込もうとした…ところで目が覚めた。
まだ寝起きにも関わらず…すでに煌々と日が照りはじめる
真夏の早朝にも関わらず、猛烈にとびきり辛いカレーが
食べたくなった。
ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっ…
「オレって鬼才!?」
(※本原稿は、昨日Gジィさんが見た夢を極力忠実に再現することを旨としておりますので、現実の世界とは相当に乖離した形而上的な箇所が多々含まれています。そこらへんはどうかご容赦ください)