Vol.534 今流行りの「高級立ち食い寿司」はカウンター席のないハプバーみたいなもの!?
「さくっと気軽に食べに行ける立ち食い寿司は、寿司のカジュアルな楽しみ方として回転寿司とも異なる立ち位置を示してきた。(中略)そんな立ち食い寿司に今、変化が起きている。名だたる高級寿司店がセカンドラインとして立ち食い寿司を次々にオープンしているのだ」
…と、こんなようなことが書かれた記事を、とある外食産業系の情報を中心とするWEBサイトが配信していました。
都内一等地にある高級寿司店が
「省スペース」
「回転率の高さ」
…といった利点に着目し、リーズナブルな価格で気軽に
一流店の板前さんによる握り寿司を食べてもらおう…ってことらしい。また、若手(職人)に経験の場を用意し、活躍してほしい…みたいな狙いもあるのだそう。
世の中の動きに、常に高感度なアンテナをビンビンに
張り巡らせるこのGジィさんもじつのところ、こうした
「昨今における
高級系立ち食い寿司店の
開店ラッシュ」
…というトレンドはきちんとキャッチしておりました。たしか、行きつけにしている表参道にあるオサレな美容室に置いてあった『danyu』だか『東京カレンダー』だか『おとなの週末』だかで読んだ(↑高感度なアンテナw)……ような気がします。
さて。どれくらいリーズナブルで気軽なのか、前出の雑誌に掲載されていた某立ち食い寿司店「A」を一例に挙げると…本店(の高級寿司店)は完全紹介制で
「おまかせコース22000円」
…とのことですが、こちらは
「一貫380円〜880円」
…ほど…なんだとか。
はたして、これって安いのか、高いのか???
本店と比べたらややリーズナブルな印象もなくはないけど、寿司屋に行けば下手すりゃ20貫くらいは食べちゃいかねない
大食漢のGジィさんとしては、おそらく
「一人で1万円」
…は、軽く越えてしまうに違いありません。
「立って食うのに
万単位はチョット…」
…だけど、一流店の味をこの価格で堪能できるわけだしなぁ…金銭感覚がよくわからなくなってきました(苦笑)。
結論を申せば…ぼくはこの手のお店には、
「たぶん行かない」
…と思います。「寿司屋」としてなんとなく、そのコンセプトが
「どっちつかず」
…な感じがしてならないのです。
だって、「立って食べる」のって、けっこう体力的にもしんどいですよ〜。長居できないし、他のお客さんとの間隔も狭くてせわしないし…。
そこに1万円払うのって、どうなんでしょうかね? いわば、
「カウンター席のない“ハプバー”」
…みたいなもの? ちょっと違いますか(笑)?
立って食うならもっと安いお店に行きたくないですか?? どんなに高くても
「5千円以内」
…に収めたい。リーズナブルに座り食いしたいなら…別に「ピンサロ」──うんにゃ、「回転寿司」だって
かまわないじゃないですか!
もし高級な寿司屋に行きたきゃ、奮発して
2万円なり3万円なりを突っ込んで、
ゆっくりとその味と雰囲気…
それにお酒を満喫したい。
とは言え、
「1万円前後だったら、
立ち食いでもいいので
一流店の“仕事”を
体感したい!」
…と考えるヒトが少なからず存在するという事実も十分に理解はできます。あくまで
「Gジィさんは
おそらく行かないだろう」
…ってだけで、人それぞれ──「いや、オレは行ってみたい!」ってヒトのことを否定するつもりはさらさらありません。
だがしかし! やはり、行きつけにしている美容室に置いてあった雑誌に紹介されていた高級系立ち食い寿司店のなかに
「おまかせコースのみ7600円」
…ってお店がありました。
え〜〜〜〜っ! つまみの小鉢から刺身に最後のにぎりまで…
「ず〜〜〜っと
立ちっぱなしっすか!?」
さすがにここだけには、「おそらく」ではなく「絶対」にぼくは行かないでしょう…ね?