Vol.541 【Gジィさんの夢日記(4)】ドラフト指名 - ハプニングバー

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ColumnGジィさんの独り言
 

Vol.541 【Gジィさんの夢日記(4)】ドラフト指名

また

ドラフト指名された

夢を見た。

 

これまでの人生で、

控えめに見積もっても

ぼくは50回以上も(夢の中で)

ドラフト指名されているのだけれど、

今回のぼくは、

 

「ドラ6だけど

指名してくれた球団は、
憧れの
阪神タイガース!」

 

…だった。

 

阪神は大好きではあるものの、
プロになるなら選手育成の上手そうな
広島オリックスあたりで…

などと考えたりもしていたが、

大学を卒業後、

 

「三井物産」

 

…に入社して

すでに30年以上も経ち、
しかも、二つの草野球チーム
所属しているだけの、

無名なぼくに、

まさか指名がかかるとは
夢にも思っていなかったので、

(※まさにこれは夢なのだがw)

よろこんで
お世話になることにした。

 

そして3年後…。

(※夢でもこういう小説やドラマのような時間の経ち方があることに

少しだけびっくりした)

 

ぼくは背番号「53」をいただき、
打率は2割5分ほどで、
肩こそさして強くないが、
脚の速さを武器に、
小技の上手さと守備範囲の広さ
さらには練習好きが売りの、

「いぶし銀的な選手」

 

…として、一軍で準レギュラーの座にまで

登りつめていた。

 

代走でもバント要員でも守備固めでも
とにかくチームに必要とされ、
試合に出してもらえることが
うれしかった。

 

そして2年後…。

 

やはり、
身長170㎝あるかないかのぼくは
身体的にプロとして
通用しなかったのだろう。

 

約1年間二軍生活のすえ、
虎の御用新聞『デイリースポーツ』の片隅に
顔写真

 

「戦力外通告」

 

…とだけ掲載される、

ひっそりとしたかたちで
現役を引退した。

 

悔いはない。
満足だった。

 

球団からは、

 

「スカウトとして

ウチに残らないか?」

 

…と、お誘いもいただいている。

 

ただ、
打席に立つときのテーマ曲

 

「ジョン・コルトレーンの

ジャイアントステップス」

 

だとか、

 

「キース・ジャレットの

ケルンコンサート」

 

だとか、

 

「清水靖晃の

ゴルトベルグ変奏曲(バッハ)」

 

…あたりのゴリゴリなジャズ

もしくは難解なクラシック音楽を採用し、
観客の度肝を抜きたかったのだが、
そんな大胆なことができるだけの
立場でもなく根性もないぼくは

 

「プリンセス プリンセスの

ダイヤモンド」

 

…で妥協してしまったのが

 

「唯一の心残り」

 

…だったなぁ…と

しみじみ考えていた

 

…ところで目が覚めた。

 

こんな夢なら毎日見たい! 

…が、同じ夢を作為的に見る術(すべ)を

ぼくはまだ、知らない…。

 

本原稿は、昨日Gジィさんが見た夢を極力忠実に再現することを旨としておりますので、現実の世界とは相当に乖離した形而上的な箇所が多々含まれています。そこらへんはどうかご容赦ください)