Vol.580 男なのに、あえてハプバーでの第一人称を「私」にしてみる
Vol.475のコラム
『ハプバーでの第一人称について』で、
日本語には、とくに男性の場合、「自分のこと」──イコール
「第一人称」
…を示す場合、
「僕」
「俺」
「私」
「アタシ」
「自分」
「Gジィさん」
(※↑ファーストネーム呼び)
「吾が輩」
「小生」
「ぼくちん」
「オレっち」
「ワシ」
「ワイ」
(※↑男女問わず北海道出身の人に多いとの噂)
「ミー」
…ほか諸々と、じつにバラエティに富んだ、さまざまな表現手段があります。
…と書きました。そして、
個人的には
「私」
…なんかは、礼儀正しさや上品さが感じられ、そんななかにもどこか他人を突き放すようなサディスティックな冷たい響きと希少性もあって…悪くはないと思うのですが、いかがでしょう?
…とも書きました。
ちなみに、ぼくは自分のことを
(※プライベートな会話中でも文章上でも)
「俺」
…と呼ぶ勇気がまったくありません。おそらくこの人生で…自分に「俺」を使ったのは、十回にも満たないでしょう。
そもそも女性のファーストネームを呼び捨てできる度胸も
なく、実の妹さえもいまだに
「カ◯コちゃん」
…と呼んでしまうチキンハートなぼくなんであります。
関西育ちの名残りもあるのかもしれなませんが、やはり
「僕」
…みたいにソフトな響きのほうがしっくりとくるのです。(※ただし、関西ではけっこう乱暴粗野風なオッサンでも、自分のことを「僕」と呼んだりします。ただし、イントネーションは「ぼ」ではなく「く」に来ます)。
そんな物心ついたころから「僕」を貫き通してきた
ぼくではあるのですが…
昨今はここ“ハプバー”に居着く際には、極力
「私」
…にトライしてみるようにしています。理由はこうです。
ぼくの知人の一人にFさんという男性がいます。業界内で知らぬ者はいない、超売れっ子カメラマンさんです。
いつも「重い機材を持ち歩く仕事」だからか、身体はいかつい──アンド無精ヒゲのスキンヘッドという一見
「おっかない風貌」
…なのに、Fさんはどんなときでも、
どんな相手と接していても…自分のことを
「私」
…と呼ぶのです。
「これは絶対にモテる!」
…とGジィさんは直感しました。
「意外性=ギャップ
がある男性に
女性は惹かれる」
…ってヤツですな!
そう! いつも使っている一人称というのは、そのような
ギャップを演出する、もっとも簡単かつ有効なコンテンツ(?)なのではないでしょうか。単純に、プライベートの場でも「私」を使う男性は、数字的にも希少ですし…ね?
しかも、ぼくの顔は相当ワイルドだったりします。
汗っかきゆえおでこはいつもテカりまくって、
「獣(けもの)臭とかしそうだよね…」
…なんて、たまに言われたりもするほどです。けれど、こんなぼくだからこそ、むしろ
「私」
…なのです。逆に、色白ファニーフェイスの
スィーツ男子なんかは自分のことを
「俺」
…と呼んでみればよろしい!
とくに、ワイルドタイプの口から発せられる
「私」
…は、ギャル系に、より効能を発揮するのではないかとぼくは推測しています。なぜなら、
「ギャルはオラオラ系の
彼氏に疲れはじめている」
…という情報を某所でキャッチしたからです。
「かといって
草食系ぢゃ物足りないの…」
そうしたアンニュイなギャルたちの
ハートのピースにピタッとハマるのが、
「ワイルドっぽいのに
意外とジェントル???」
…たとえばGジィさんみたいな男による
「私」
…なのであって、そのサプライズが、中高年世代の男ならではの包容力へと直結すると思うのですが、いかがでしょう?
ただ、ひとつ残念なことがあります。今のぼくは、風俗か“ハプバー”にでも足を運ばなければ──
つまり銭を払わなければ
「ギャルとコミュニケイトできる機会」
…が、ほとんどないのです(T . T)。