Vol.587 【ハプバーでもデリケイト!?】「パンティ」という呼称について
つい先日──とある飲みの席で、
自他ともに「論客」と認める知人男性F氏と、
「パンティ」
…という呼称について、不毛かつくだらないとは
薄々感じながらも(笑)
…かなり真剣に討論し合っていまいました。
そのおおよそは、以下のようなものでありました。
論客F氏:だからぁ…イマドキ「パンティ」なんて言ったら、若い女子に嫌われるだけなんだって!
Gジィさん:じゃあ、なんて言えばいいわけ?
論客F氏:「パンツ」に決まってるじゃん!
Gジィさん:でもさ、仮に「パンティ泥棒」の
ことを「パンツ泥棒」って表記しても、犯罪っぽさが薄れちゃうじゃない?
論客F氏:だからぁ…そのなんとなくの後ろめたさこそが女子に嫌われる理由なんだってば!
Gジィさん:するとキミは、本来「陰に潜むべき部分すべてに光をあてる行為」が正しいとでも言うのかい? それこそ今のネット社会の氾濫にみる、
日本文学の衰退そのもので…。
論客F氏:ネット社会とか日本文学界とか、
そんなのはどーでもいいから! 現に、Gジィさんだって、前の合コン(※女子メンバーは20代後半のアパレル業)で
「パンティ」って口にしたとき、彼女らから
「キモっ!」って突っ込まれたことに
…本当は傷ついてるんでしょ?
Gジィさん:……………………。
論客F氏:だったら、もう日和っちゃいなよ。
今ならまだ間に合うから!
Gジィさん:キミはたった数人の女子に意見されただけで
自分の信念を曲げてしまうのか!?
総括だ! 自己批判せよ!!
論客F氏:別に曲げちゃいないけど…。
自己批判するなら、傷ついているってことを認めようとしないGジィさんのほうでしょ?
Gジィさん:……………………。
論客F氏:ね!傷ついてるんでしょ(笑)?
Gジィさん:………やっぱ…「パンツ」でいこっか?
論客F氏:うん。Gジィさんのそういう節操の無さ──自分の発言に対する責任感の無さって…
ある意味すごい武器だと思うよ。
Gジィさん:それって…ホメてるんだよね?
論客F氏:当たり前じゃないか!
たしかに…まだ「セクハラ」を代表とするさまざまな
「〜ハラ」なるコンプライアンス上の制約が
長閑(のどか)だった時代ですら、酔った勢いで
「今日の
パンティの色は?
むひょ〜〜〜〜!」
…などと、若い女子と下衆(ゲス)なコミュニケーションを
交わした際には、
「やぁーだー!
チョージジくさ〜い!!
パンティとかって
死語じゃないですか〜!」
…と、逆にからかわれた記憶も…あるような気がします。
だったら、なんと呼べばいいのか!? 正解は
「パンツ」
…だと諭されました。オマケに
「ズボン」
…もダメらしい。やはり、
「パンツ」
…である…のだそう。パンティの「パンツ」は
「パ」の部分にアクセント
──ズボンの「パンツ」は
「平淡」に!
…といった具合に音感のニュアンスで
ジャッジするようです。
なかなかに厄介…だけど、まあいい──頑張りましょう!
だがしかし!!
もし、これらの「パンツ」すべてが
登場するシチュエーションを、
原稿で描写せねばならないとき…
はたしてどう書き分ければよいのでしょう?
実際、ここ『アグリーアブル』のブログでは、
下半身にまつわるネタもわりかし多く、
その都度とても困ってしまうのです。たとえば、
「男は、女のパンティに手をかけるや否や、パンツを突き破るほど怒張したイチモツに呼吸をあたえるかのごとく、
ズボンのチャックを下ろそうとした…」
…という原稿があったとします。
コイツをイマドキ風に修正すると…こうなります。
「男は、女のパンツに手をかけるや否や、パンツを突き破るほど怒張したイチモツに呼吸をあたえるかのごとく、パンツのチャックを下ろそうとした…」
まったくもって情緒に欠けるじゃないですか!
それ以前に「パンツ」が多用されすぎて、
なにがなんだかよくわからない…
じつに可読性の悪い文章になってしまいます。
だいたいですな…いつのころからニッポンの若者たちは、
「パンティのことを
パンツと呼ぶ」
…ようになったのでしょう?
男女平等だとかフェミニズムの一環なのか?
看護婦は「看護師」で、スッチーは「CA」と呼ばなきゃいけないのと同じ感覚なんでしょうか? そもそも
「パンティは
ヒト(=人間)なのか?」
──昔、漫画『サラリーマン金太郎』で、
ぼくがひとつ感激したシーンがあります。
主人公の矢島金太郎が、女子新入社員に向かって、
「このクソ女!」
…となじる。対して彼女は当然の事ながら、
「セクハラです!」
…と反撃してくる。そこで金太郎はこう一喝するのです。
「女だからクソ女で
男だったらクソ野郎だ!」
──蟻のはい出る隙間もない正論だと思いません?
「さすが本宮ひろ志先生!」
…と唸らざるを得ません。
あと、イギリス人とセックスしたことがあるという、
ぼくの友人女性は、
「アナタノ
パンティース…
脱イデ見セテ
クダサ〜イ!」
…と、耳元でささやかれ、その
「パンティの複数形
(↑脚が2本入るから?)」
…がかもし出す淫猥な響きに、
思わずおマタが大洪水状態になってしまったと聞きます。
さあ男たちよ! きちんと
「パンティ!」
…と言える人間になりなさい!!
むやみやたらに押し寄せるジェンダーレスの波に、
ちょっとした歯止めをかけるには、
「とにもかくにも
パンティから!」
もし、そんな
「パンティの連発」
…を頑なまでに拒む女性と出会ったならば
…そのときは、自信たっぷりに
「女がはくからパンティで
男だったらステテコだ!」
…とでも説法してやればよいのです。