Vol.640 ハプバーと「ヤバイ!」 - ハプニングバー

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ColumnGジィさんの独り言
 

Vol.640 ハプバーと「ヤバイ!」

「ヤバい」

(=「やばい」「ヤバイ」)

 

…という単語は、最近では

 

「あやしい」

「きびしい」

「びっくりした」

「おもしろい」

「たのしい」

「おいしい」

「かんどうした」

 

…ほか、さまざまなシチュエーションで使用できる、

 

「もっとも便利な形容詞」

 

…の一つとして重宝されています。

 

【使用例】

・歴史的円安! 1ドル=150円は何がヤバイのか?

(※某経済系ネット記事タイトルより抜粋)

 

・表参道の◯◯のパンケーキ、

なんぼでも食べ(ら)れてヤバすぎ〜♡

 

・今度の『ゴジラ(-1.0)』、かなりヤバめっす!

 

・大谷の今日のホームラン、ヤバくね!?

(大谷のスライダー、変化の角度ヤバすぎだろ!)

 

【類語】

・エグイ

・エモイ

・スゴイ

 

【反意語?】

・ショボイ

・ダサイ

・しょっぱい

 

しかし、その語源は江戸時代にまで遡り、

当時はかなりネガティブ

ヤクザな言葉であった…と言います。

(※十辺舎一九の『東海道中膝栗毛』でも「やばなこと」という表現が用いられています)

 

「やばい」

 

…の由来は諸説ありますが、

そのなかでも有力とされているのは、

 

・昔は牢屋を守る看守のことを「厄場(やば)」と呼んでおり、犯罪者のあいだで「あまりよろしくない状況」を表現する際の隠語として使用されていた。

 

・昔は射的場のことを「矢場(やば)」と呼んでおり、江戸時代の矢場は一部で悪事の巣窟ともなっていたため、「迂闊に近づいたら役人に目を付けられてしまう場所」というニュアンスで

使用されていた。

 

…の二つで、いずれにせよ、現在のように

 

「汎用性の高い気軽な感嘆詞」

 

…的な扱いではなかったみたいです。

 

ゆえに、紙媒体記事の見出し

テレビ映像のテロップなどで

あまり無用心に乱用しすぎると、

 

「きちんと

本来の意味を

調べてから

正しい使い方を

するべき!」

 

…なんてクレームが入りやすい、

じつはメディア側にとっても

なかなかにデリケイトな言葉…との話ですが、

ぼくもプライベートな会話においては、

けっこうな頻度でつい口にしてしまいがちな

 

「ハイポテンシャル・ワード」

 

…であることは認めざるを得ません。

 

ちなみに、昨日の早朝草野球でも

たった2時間で、

味方チームのナイスヒット

敵チームのナイスピッチング

…ほかを目の当たりにし、

ぼくは少なく見積もっても20回以上

 

「ヤバっ!」

 

…を連発しておりました(笑)。

 

ただ、この『アグリーアブル』

ブログのように…腐っても

「公の場で文章を発信する者」として

執筆へと取り組むにあたっては、

この「ヤバい」に頼りすぎることが、

表現力・語彙力の低下へと

直結するのも間違いのない事実であります。

 

なので、もしこのコラムを

読んでくださっているあなたも、

そういった同様の危機感

一片でも抱いてしまったのなら──

新人の女性誌編集者などに

よく課せられる…らしい

 

「かわいい」

「美しい」

「キレイ」

「素敵(ステキ)」

…の4単語禁句とする

 

…という訓練を「ヤバイ」に置き換え、

LINEやSNSの文章を打ったり、

日常会話に挑んでみてはいかがでしょう? 

 

いざ実際やってみると…

けっこうむずかしいですから(笑)!

 

とくに、“ハプバー”店内で発する

 

「ヤバい!」

 

…は、場合によっちゃあ

 

「洒落にならない

くらいに…

本気でヤバい?」

 

…ケースも無くはありませんしね(笑)???

 

「連発は禁物」

 

…なんであります!?