Vol.43 マスクが「モテ」を左右する時代?(前編)
とある恋愛系情報サイトが「デート中の女子のマスク」について男子から意見を聞く…みたいな主旨の記事を配信しておりました。
とりあえずは、そこにあった声のいくつかをピックアップしてみましょう。
「柄物のマスクは好きじゃない。服とコーディネートしててもおしゃれだとは思わない。彼女の顔じゃなく、マスクにばかり目が行ってしまうし、かわいさとおしゃれはそういうことじゃない気がする」
「不織布マスクでいいじゃん」
「シンプルが一番!」
「黒いウレタンマスクって、男がしてるイメージだし、なんか強そうに見えてあんまり好きじゃないです。勝手なイメージだけどギャルっぽくてきついイメージも…」
「マスクで隠れてる部分はメイクなしでもいいと思うけど、マスクを外すと顔色が悪く見える子のたまにいる。マスクを外しても、ギャップがない感じにしてくれるとデートのときは安心かも」
「外したマスクをその辺に置いたり、ポケットにしまっちゃう人が気になります。マスクコードを使ったり、専用ケースに入れるなど、マスクを清潔にキープする習慣のある子っていいよね」
正直なところ、どれも新型コロナショックの影響で、たとえば電車の一車両内にいる99%以上の人がマスクを着用しているのが(日本の)常態となった去年の初旬あたりから…少なくともぼくは、デートであろうが仕事の打ち合わせであろうが、対面する女性のマスクがどんな類(たぐい)であっても、それが記憶に残ることは、ほとんどありません。
もはやマスクは「鼻と口」の代わりとなる「身体の一部」に近いビジュアルとして脳に刷り込まれているがゆえ、それが黒かろうが薔薇の花で彩られていようが、よほどの奇抜さに抜きん出ていないかぎり、「その子がどんなマスクをしていたか」は、別れてたった数秒で忘れてしまいます。
でも、たしかにこう指摘されたら、どれも“正解”な気もするし、どれも“深読みしすぎ”な気も…。ちなみに、ぼくは「チョイスするマスクのセンス」で、その人に対する評価が上がったり下がったりすることは(現時点では)ほぼないのだけれど、ここで注目したいのは、
「マスク」が当たり前のようにテーマとして成立する、こうした恋愛系のノウハウ記事が、ちまたに違和感なく出回りつつある
…という事実であります。
これから(しばらく)は、まさに”ハプバー”からも独自的な「モテるマスク」「モテないマスク」といった“モテマニュアル”が生まれるのかもしれませんね?
(※後編へ続く)