Vol.119 「おじさんLINE」は100%誤りではない!
前提として「男女の連絡先の交換は禁止」とされている、ここ“ハプバー”のホームページで「LINEマニュアル」めいた内容のコラムをアップしても、あまり意味はないのかもしれませんが、まあ今回は
「世代間のギャップ論」として…あと、仕事やプライベートでLINEのやりとりをする際の参考程度に…と、軽く読み流してもらえれば幸いでありますm(__)m
なにかの情報バラエティ番組で
「若者がウザいと思うおじさんLINE文面」
……みたいな主旨の特集が組まれていました。
10〜20代の女子たちからリサーチした「お父さん・お母さん世代にありがちな、時代遅れとされるLINEのやりとり」の実例のいくつかを紹介し、それらを見て中高年のコメンテーターらが
「あ、オレやってる!」
「アタシにもおぼえがある…」…などと、自虐的なリアクションとともに苦笑いをこぼし、その様子を見てMCや若手のコメンテーターが嘲笑混じりのツッコミを入れ、場を収めていく…といった流れの、“実例”から番組構成まで…すでに何度も目にしたおぼえがある、じつにありがちな体裁です。
で、この「ありがちな体裁」は、原則として
「おじさんLINE=誤」
「若者LINE=正」
…といった関係性で成立しているわけですが、「何度も目にして」いるうちに、来年還暦を迎える初老男子のぼくとしては、そんな“勧善懲悪”の結論に対して、ちょっとした疑問が頭をもたげはじめてもいます。
「はたして、おじさんLINEは
すべてが“悪”なのか?
稀には“善”なケースも
なくはないのではないか!?」
…と。たとえば、女子高生の意見を参考にしてラインナップした「おじさんLINEの特徴」ってヤツを、箇条書きにしたものがあるのですが、とりあえずは、その13項目をご覧になってみてください。
(1)やたら句読点が多い
(2)顔文字・絵文字を乱用
(3)スタンプも多用
(4)若い女子を「〜ちゃん」付けで呼ぶ
(5)語尾が「〜かい?」「〜かな?」で
終わりがち
(=なぜかお伺 いを立てる系)
(6)文章が総じて長い
(7)自分のことを「おじさん」と呼ぶ
(8)相手の私生活を探るような質問が
さり気なくまぶされている
(9)すぐ「ディナー」に誘う
(10)ときにストレートすぎる告白
(11)妙にカタカナを使い分ける
(12)「?」「!」マークが赤色
(13)若者のトレンドに中途半端に迎合
さて。いかがでしょう?
あきらかに「×」なものも、そりゃあたくさんありますよ。(5)の「なぜかお伺いを立てる系」だとか、(7)の「自分のことをおじさんと呼ぶ」だとか、(9)の「すぐディナーに誘う」だとか…。
(4)の「(若い)女子を〜ちゃん付けする」や、(8)の「私生活を探る質問の挿入」や(10)の「ストレートすぎる告白」も「キモい!」と言われたらやや気持ち悪いし、
(2)の「顔文字・絵文字の多用」や、(6)の「文章が長い」も、ライブチャット的な要素の強いLINEにおいては、たしかに微妙だったりします。
しかし!(3)の「スタンプ」なんかは「多用」さえしなければ、やりとりにピリオドをつける役割としては今でも十分に有効だし、(1)の「句読点が多い」と、
(12)の「?・!マークが赤色」(=ラインの文面がカラフル)は、「文章の読みやすさ」という見地からすると、文字を打つ際の多少の手間さえ惜しまなければ、
「コッチのほうがええんとちゃうのん!」
……と、つい声を大にして主張したくなるのです。
とどのつまり、一番ダメなのは(13)の「若者のトレンドに中途半端に迎合する」こと。
「(我々)中高年世代のほうが正しい」場合だって絶対にあるはず…。そして、そう最終ジャッジをくだしたなら、堂々とそれを貫きとおせばいいのではないでしょうか?