Vol.140 ハプバーとブロックサイン
合コンはある意味「団体戦」なので
出陣前の作戦会議は重要です!
…と、仰々しい文言のリード文で始まる合コンネタを、とある恋愛系のネットメディアが配信しておりました。
本文を読めば読むほど、まさに「団体戦」と呼ぶにふさわしい綿密な「作戦会議」が女子のあいだでは「出陣前」に行われているのか…と、空恐ろしくなってしまいました。そして、「団体戦と呼ぶにふさわしい」のは、友人と一緒にここ“ハプバー”へと足を運ぶケースも、まったくもって同様です。とりあえずは、その記事にあった
「作戦会議」の8パターンを紹介しておきましょう。
(1) 話していいこととダメなことを
すり合わせる
(2) お互いの今日のスタンスを
明確にする
(3) 好みの相手を仕草で知らせる
練習をする
(4) 場を盛り上げるための
役割分担をする
(5) 助けがほしい場合のSOSサインを
決める
(6) 中間作戦会議を開く場合の
トイレタイムを設定する
(7) 相手が意にそぐわなかった場合の
自然な切り上げ方を考える
(8) 服がかぶらないよう当日までに
コーデを確認する
(1)(2)くらいは、男子だってするかもしれません。でも、(8)はさすが「女子ならでは」って感じ? そもそも男子は会社帰りにスーツで“ハプバー”入りするケースも多々あるゆえ、
「今日はオレ、グレーのスーツだからオマエは紺ね」なんて事前打ち合わせは普通、やらない…ハズ。それ以外は、なんとなくの
阿吽の呼吸で? まあ、そんな曖昧な感覚に依存しているから、時に男子チームは目標達成までの進行をぐだぐだにしてしまいがち…だったりします。
しかし、我々のような(草)野球人が合コンや“ハプバー”に凸撃する際は、男子同士の「自分がお気に入りの女子」だとか「SOS」だとかの意思疎通を(女子にわからないように)計るため、「仕草」どころか「ブロックサイン」をあらかじめ決めておくのが通常です。
たとえば、相手女子が3人だとして、鼻を触れば「(向かって)右側の女子」、ベルトのバックルを触れば「中央の女子」、左肩を触れば「(向かって)左側の女子」、胸を横になぞれば「今日は気に入った子はいません」、あと口を塞げば「SOS」で、すべてキーは「左手首」。キーを触った直後のサインのみが“イキ”になるわけで、それ以外はどれも空サイン──つまり、鼻を触って、左肩を触って、左手首を触って、胸を横になぞってから、また左手首を触って、ベルトのバックルを触れば、
「今日はあんまし
気に入った子はいないけど、
あえて言うなら
中央の子かなぁ…?」
…ってことになるわけです。コレ、もしよければゼヒ一度試してみてください。むっちゃ楽しいですから! ただ、このブロックサイン作戦…以下のような弱点もなくはありません。
・楽しすぎて、つい多用してしまいがちなので、女子からすれば挙動不審な男子(たち)に見えてしまう
・四方からサインが飛び交うため、
見逃しが多い
・お目当ての女子との会話に執心している
場合は、やはりサインを見逃しがち
・サインが複雑なため、
口説きに集中できない
・「女子をゲットすること」ではなく「サインが通ること」が第一となり、本来の目的を見失ってしまう
「策士策に溺れる」という古(いにしえ)の格言を、野球を愛する“ハプバー”マニアすべてと自分自身に贈りたい──やっぱ、“ハプバー”は出たとこ勝負が一番…ってことなんでしょうか(笑)?